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冬休みの「テレビ観察」を経て、子ども達はテレビへの問題意識を絞り込んでいきます。そして1月12日(金)発表会が行われ、“情報共有”がなされた後、いよいよチームづくりとなります。1月15日(月)午前11時、体育館に集まった子ども達は、同じ問題意識を持つ友達と輪をつくり、討論しました。その結果誕生した13テーマと、何故このテーマとしたのか? 言い換えれば「21世紀のテレビはこうなってほしい! 私達の願い!!」、その“願い”を記します。 ■テーマ「みんなが心から楽しめる番組を考えて伝えよう!」 ☆暴力やいじめがない ☆みんなで番組について話ができて笑いが起こる ☆病気の人や障害を持った人達が少しでもしんどいことを忘れられる ☆サティーや幼稚園にインタビューしに行く ■テーマ「かいてきな番組をつくる!」 そのために:どのようにして調べるか? テレビを観察していじめているところを見つける かいてきとは?:子どもでも安心して見れること 人を殺す場面をなくしてみんなが見れるようにする ■テーマ「暴力や殺人の場面をなくしてほしい!」 ☆みんながその場面を見てまねするから ☆殺人などの場面を見ても不ゆかいになるだけだから ■テーマ「みんなに役立つテレビ」 ☆どんな人でも買い物やいろんなことができたり、 いつでもテレビが見られる ■テーマ「誰もが見たい時に見れるテレビ」 ☆見たい時に終わってしまっている時があるから いつでも見られるようにしたい ■テーマ 「いつでもどこでもテレビと話したい!!」 ☆有名人と話したい(無料)から ☆友達 テーマ「不自由な人のために役立つテレビ」 ☆手話・文字スーパー ☆今はNHKの手話が出る番組しか見れないけど、バラエティでも楽しめるように手話などつけてほしい ■テーマ 「障害者に便利なテレビ番組を増やすようにわたしたちが調べてまとめたものをテレビ局にもって行く」 ☆体の不自由な人は今、不便だと思っているから ■テーマ「お年寄りにもためになる番組を作る!! 作りたい!」 そのために:福寿園(老人ホーム)に行く (どういう番組が見たいか聞く) 家族・親せきなどにも聞く ☆お年寄りにも楽しめる番組を作りたいから ■テーマ 「お年寄りが楽しめるテレビ番組を考えよう!」 どうやって?: インタビュー(これからどんなテレビになってほしいか?) 今、現在、お年寄りが楽しめるテレビ番組を調べる ☆お年寄りむけ番組が少ない(長時間見てるのに) ☆お年寄りがついていけない番組が多いから ■テーマ 「21世紀のテレビは地域(高知)から世界までの情報をたくさん、くわしく、正確に、はやく、えられるテレビになってほしい!!」 ☆地域や世界のいろいろな出来ごとや生きもの、言葉、服、文化、生活をくわしく知りたいから! ■テーマ「CMの工夫 〜くり返すのはやめてほしい〜」 ■テーマ 「21世紀のテレビは環境を考えることのできる番組を作りたい!!」 体育館に拡がる大きなパネル13枚に子ども達が記したテーマとその願いを見て、私は不思議な想いにかられました。 何と心のやさしい子ども達なのだろう!! この優しさはどこから来ているのか?! 取材して解ったことは、子ども達はこれまでに車椅子や、目にマスクをして白い杖で街中を歩く体験や、ボランティア委員会で毎月老人ホームを訪ねたりしていました。これらの経験・体験学習がテーマの願いに結実したのでしょう。素晴らしいことです。 TBS 大野 照夫 |