テレビ観察プロジェクト









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「総合的な学習の時間への期待」

 先般、旭東小学校六年生のが中心になって身近な「テレビ」について研究した成果を、当記念館で広く市民に発表した。

 「テレビって何だろう。」「未来のテレビはこうあって欲しい。」子どもたちの夢や課題への研究は、先ずテレビの番組視聴から始まった。国民の知る権利や報道陣の取材のあり方、さらにはお年寄りなど社会的弱者とテレビの関係にも問題意識を広げた。児童たちは家族やマスコミなどを巻き込みながら、熱心に議論をし、意見を確立させた。そこには「考え」を持つ自立した子どもの姿があった。

 土佐は自由民権の発祥の地である。当時の運動の焦点は、国会の開設や憲法の制定という立憲国家の実現におかれたが、その底流には、人間は生まれながらにして誰からも奪われることのない自由権や平等権が与えられているという天賦人権論があった。

『この原稿は゛自由のともしび゛5月号に掲載されたものです』
 子どもたちが、日頃見るテレビから基本的人権のあり方等を考え、意見、提言したことは、今の時代に自由民権の一つを問いかけたことになったと思う。未来を担う子どもたちが様々なテーマと向かい合い、研究を進めながら、人間としての温かさ、優しさを心に刻み込んで欲しい。学校では来年度から総合的な学習の時間が完全実施される。
   北岡和司(自由民権記念館長)