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ハーメルン事件捜査報告書

第7回

行方不明者のひとりが発見される一方、5件目の犯行が発生。
これまでと違うのは、幼児ではなく小学6年生の児童という点。しかも、自らさらわれたような書き置きが残されていた。状況から、児童が精神的に追い詰められている時に犯人に声をかけられ、ついていった可能性が考えられる。

四人目の被害者:その後の状況

意識不明で発見された前田千晶ちゃん。その体には数箇所の傷やあざが確認された。医者の話によると、治りかけの古い傷であるということから、親からの虐待の可能性も考えられる。

五人目の被害者

今井玲雄くん(小6)

失踪時の状況と証言

母親の話によると、一昨日の夕方「サッカーに行く」と言って出かけて行った後、行方不明に。部屋には「ハーメルンについていきます」という書き置きが残されていた。
その表現から“自らさらわれた”ことが考えられるが、シングルマザーの母親を気遣う優しい良い子で、自ら出て行った理由は全く考えられないという。担任も同様の証言。
しかし、同級生の男子児童に話を聞いたところ、かなり前から中学生にいじめられていたことがわかる。
その後、自宅アパートの外に置いてあったポリバケツの中に、玲雄くんのサッカーのユニフォームと、黄色いカーネーションが発見される。

考察

・玲雄くんは長い期間いじめを受けていた。
追い詰められた状況の中、犯人から声をかけられついていった可能性が考えられる。

・子どものいじめに気づかなかった母親は、これまでの被害者の母親がしてきた“不倫、ネグレクト、ギャンブル、虐待”と同程度の罪深さなのか?

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