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特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン

全国巡回中!2009年7月14日〜2011年5月22日

展示構成


プロローグ

 「歴史を塗りかえた偉大な考古学者たち」

ロロ神殿
撮影:義井 豊 2008年

今回の展覧会の中心になる「主人公」はふたつある。古代に滅亡したシカン文化とそこに住んでいた人々の社会と生活がひとつ。そしてもうひとつのテーマは、大昔に滅んだ文化を調査研究によって再現する「考古学」という学問だ。その究極の目的は、人間とはいったいどのような存在なのかを知り、われわれはどこから生まれ、どこに向かおうとしているのかを問うことにある。考古学者たちは「文化とは、人間とは何か」という問いを胸に秘め、世界中に旅立った。ここでは過去に大きな業績を残した世界の考古学者たちの姿を紹介し、その足跡をたどる。


考古学者の回廊「考古学の世界へようこそ!」

スケッチする島田教授
撮影:義井 豊 1991年

考古学者はいわば時間を相手に知恵比べをする探偵のような存在だ。いったい彼らはどのようなやり方で古い時代の謎に挑み、今は消えてしまった社会を復元するのだろうか。考古学者の日常生活、発掘方法、研究方法などをここでは紹介する。シカン文化学術調査団(PAS)は、冶金、金属工芸、環境学、分子人類学など早くから他の学問分野との共同作業を進め、電磁波レーダー探査などの先端の技術を採用して、大きな成果をあげてきた。PASが目指した現代の考古学の方法を示し、同時に彼らが実際に発掘で使う道具類、考古学者の野外調査用ノートなどを展示する。


馬で移動する島田教授 撮影1978年

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