森本毅郎スタンバイ! WEBラジオ ラジオトップ TBSトップ サイトマップ
トークパレット
今朝のスタンバイ
現場にアタック
トークパレット
ハワイにおいでよ!
映画情報
ものだめし
ブックナビ
世論調査
 ご意見はこちら
----------------
デジタル教室
日本全国8時です
お知らせ
ポッドキャスティング
番組紹介
出演者紹介
954いっしょにブログ
番組への御意見・
ご感想お待ちしております。
 メールアドレス
stand-by@tbs.co.jp

番組放送中(6:30〜8:30)は電話・FAXでも受け付けております。
電話 03-3584-0954
FAX  03-5562-9540
メモ帳
雄二の映画情報
「華氏911」「らくだの涙」 2004年08月17日
線
華氏911 8/21(土)全国公開
  • マイケル・ムーアの話題のドキュメンタリー。 カンヌで最高賞のパルムドールを受賞。 日本でも連日のようにこの映画に関する話題が報道されている。 見る前から半分以上見たような気にさせられたが、ようやく先週試写。
  • ムーアの狙いは徹底的なブッシュ批判。 プロローグは、大統領選の時のフロリダ開票疑惑からスタート。 石油と軍需産業の利権をめぐるブッシュ一族の人脈を豊富な映像資料を駆使して痛烈に暴いていく。 これが前半の見所。
  • 後半はイラク戦争に焦点を絞り、重くてシリアスなトーンになっていく。 そして911のテロの瞬間のシーンでは、マイケル・ムーアという人がいかに編集の天才かということをつくづく思い知らされる。 ブッシュはある小学校を訪問中で、映像素材はその生徒の父兄の一人が撮ったホームビデオ。
  • 生徒たちが声を揃えて本を朗読しているのをブッシュが聞いているというシーンだが、子どもたちの声をムーアは消去。 側近から911の情報を耳打ちされるが、音がないため、ブッシュの表情がことさら間抜けに見える。 このように「編集のマジック」でブッシュのアホぶりを強調しつつ、ムーアの主観的なブッシュ像を効果的に描いている。
らくだの涙 8/28(土)公開
  • ドイツ映画で、作ったのは、ミュンヘン映像映画学校の生徒2人。 卒業制作としてこのドキュメンタリーを作って、見事にA+という成績。
  • モンゴル南部ゴビ砂漠で暮らす4世代同居の遊牧民の家族を追ったドキュメンタリー。 彼らが飼っている1頭のラクダが子どもを産むが、難産だったせいか母ラクダは子育てを拒否してしまう。 このため、この一家は、町から音楽家を連れてきて、母ラクダの心を癒そうとする。
  • この音楽療法は、遊牧民の間で古くから伝わる風習とのこと。 そして、音楽を聴いた母ラクダが涙を流しながら今まで蹴散らしていた子ラクダに乳を飲ませるシーンがしっかりとカメラに収められている。
  • このラクダの親子をめぐるエピソードがあまりにもドラマチック。 最初は、劇映画的な「演出」を加えているのかと思ったが、あくまでも実際の出来事を記録したものとのことで驚き。 ただ、このエピソードをクライマックスに持っていくための構成上の演出は加えられていて、2人の作者は「物語風ドキュメンタリー」と呼んでいる。
  • ラクダが涙を流すという今まで見たことがない光景を眺めるだけでも一見の価値あり。
《プレゼントのお知らせ》
「らくだの涙」の劇場招待券を5組10名様にプレゼント
〒107-8066 TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ  「らくだの涙」劇場招待券の係
住所・氏名・職業・年齢・電話番号・番組への感想をお書きになってハガキでご応募ください。
8/20(金)消印有効。 当選者の発表は発送を持ってかえさせていただきます。
「モナリザ・スマイル」「ある日、突然。」 2004年08月10日
線
モナリザ・スマイル 公開中
  • ジュリア・ロバーツが有名女子大の美術史教師を演じる。 時代は1953年。アメリカ全体が保守的なムードに覆われていた時代。 ニューイングランドにある実在の名門女子大ウェルズリー大学が舞台。
  • ジュリア・ロバーツが演じる主人公の教師は、「女性は自立して社会で活躍すべき」との当時としては進歩的な考えの持ち主。 カリフォルニアからこのエリート女子大に赴任。 ところが、この大学の女生徒たちは、ハーバードのようなエリート校の ボーイフレンドをみつけて、結婚して、夫の出世の役に立つのが女性の 理想的な生き方、という教育を受けていた。
  • 彼女は、女性の自立を生徒たちに促そうと理想を燃え立たせるが、 生徒たちは猛烈に反発。その先頭に立つのがキルスティン・ダンスト。 スパイダーマンで人気急上昇中の若手女優のトップ。 見所は、このハリウッドのナンバー1と、若手世代のトップとの対決。
  • なぜ今頃50年前の女性の自立話をテーマに? 実は、ヒラリー・クリントンがこの大学の卒業生。 ヒラリーが在籍したのは、映画の時代よりは一世代あと。 つまりジュリア・ロバーツが演じたような教師が出てくるようになったおかげで、ヒラリーのような女性の出現が可能になった。
ある日、突然。 公開中
  • アルゼンチン映画。 撮影当時26歳(現在28歳)という、ディエゴ・レルマン監督の長編デビュー作。
  • アルゼンチンが舞台で、主なキャラクターは、下着店の店員をしている小太りの冴えない若い娘マルシア。 そして、マオとレーニンというパンクでレズビアンの2人組。
  • 物語は、ある日、突然、マルシアがレズビアンのカップルにナンパされ、「海を見せてやる」と強引に旅に連れ出される。 タクシーを乗っ取ったり、トラックをヒッチハイクしたりなど、3人はドライブを続け、ロードムービーのような展開で前半は進行。
  • 海に到着したところで、今度は突然、ストーリーがガラリと変わり、レズビアンの一人の大叔母を訪ねることになる。 その大叔母が経営する下宿を舞台に今度はホームドラマのような展開。 最終的に、登場人物一人一人の抱える孤独感がジワーっと浮き彫りに。
  • 全編モノクロ。 そして、タイトル通りに、「突然」、エピソードが進む。 ジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」を感じさせるかと思うと、ある場面では、小津安二郎を思わせる叙情的映像。 なんとも不思議な味わいの映画。映画ファンとしては、大きな拾いもの。
「誰も知らない」「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」 2004年08月03日
線
誰も知らない 8/7(土)から順次公開
  • カンヌ映画祭で、主演の柳楽優弥が史上最年少で最優秀男優賞を受賞。 14歳で、今、中学3年生。 監督は是枝裕和。TVドキュメンタリー出身で、映画はこれが4作目。
  • 1988年の西巣鴨子ども4人置き去り事件をモチーフにした物語。 監督は事件の発生当時から、いつかこれを題材にした映画を作りたいと企画を温めていたという。 撮影には、じっくり1年間かけた。 子役の4人は、すべてオーディションで選ばれた。
  • 4人の子どもたちは、それぞれ父親が違う。 そして母親は、この4人の出生届を出していないため、戸籍がない。 学校にもいけず社会的には存在しない子どもたち、という特殊な事情。
  • ある日、新しい恋人ができて、母親は、4人の子どもたちをアパートに置き去りに。 それからの1年間を是枝監督が得意のドキュメンタリーのスタイルで観察。 子どもたちが成長していく様子を優しく見守る。
  • みていて心が痛むのは、学校に行けないために友達ができないこと。 その寂しさが痛切に伝わってくる。
ぼくセザール 10歳半 1m39cm 公開中
  • フランス映画。今年、横浜で開催されたフランス映画祭で観客賞を受賞。 監督は、フランスの俳優でもあるリシャール・ベリで、監督としてこれが2作目。
  • 主人公の少年の視点から、大人の社会を見つめた辛辣な風刺コメディー。 見所は、主人公の目線にあわせてカメラのポジションが1m39cmにほぼ固定されていること。 非常にユニークな試み。 学校や家庭など、子どもの日常生活を通じて接する「大人の世界」が描かれていく。
  • 終盤のエピソードで、主人公と友人たちが、親の目を盗んでロンドンに出かけるアドベンチャーが描かれるが、魔法の使えないハリ・ポタとその仲間といったような楽しさも味わえる。
  • お子様ランチ風のタイトルだが、中身はそれとは裏腹にピリ辛の味わい。
《プレゼントのお知らせ》
「誰も知らない」のアニエスb.の特製Tシャツを3名様にプレゼント。
〒107-8066 TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ  「誰も知らない・特製Tシャツプレゼント」の係
住所・氏名・職業・年齢・電話番号・番組への感想をお書きになってハガキでご応募ください。
8/6(金)消印有効。 当選者の発表は発送を持ってかえさせていただきます。
「ドリーマーズ」「カーサ・エスペランサ 赤ちゃんたちの家」 2004年07月27日
線
ドリーマーズ 7/31(土)公開
  • ベルナルド・ベルトルッチ監督。 「ラストタンゴ・イン・パリ」から、32年ぶりに再びパリを舞台に、3人の若者たちの映画とセックスへの情熱を描いた問題作。
  • 時代背景は1968年の5月革命のパリ。 主要人物は20歳前後の3人の若者。 パリに映画の勉強に来ているアメリカ人留学生(マイケル・ピット)。 シネマテークで彼と親しくなる双子の姉(エヴァ・グリーン)と、その弟(ルイ・ガレル)。
  • 熱烈な映画ファンということで3人は仲良くなって、姉弟の両親がバカンスに出かけたのをいいことにアパートで同居生活を始める。
  • 第1の見所は、全編にふんだんに名作映画のシーンが引用されること。 ガルボやディートリッヒの古典からゴダール、50年代ハリウッド映画。 もう1つの見所は、「ラストタンゴ・イン・パリ」の監督ならではの、濃厚なエロティック描写。
  • 3人の男女はアパートに籠もって映画漬けの生活を送るが、その生活は日常から遊離して映画がまるでゆりかごのような存在。 その中で、来る日も来る日も、夢見ているという印象。 そんな彼らもアパートの外で起きている現実の5月革命とは、無縁ではいられなくなる。 60年代のセックス・ドラッグ&ロックといったカルチャーへのオマージュとともに、政治的メッセージも込められている。
カーサ・エスペランサ 赤ちゃんたちの家 7/31(土)公開
  • アメリカのインディーズ系の社会派監督ジョン・セイルズが、養子縁組ビジネスを題材にした作品。
  • 舞台は南米のとある国。そこへ養子縁組を申請した6人のアメリカ人の女性が中心になったドラマ。 養子縁組のためには一定期間その国に滞在しなければならず、その間に6人の女性たちのキャラクターが浮き彫りになっていく。
  • 見所は女性たちのキャスティング。 マーシャ・ゲイ・ハーデンとメアリー・スティーンバーゲンの2人のアカデミー助演女優を筆頭に、ダリル・ハンナ、リリ・テイラーなど。 さらに彼女たちが滞在しているホテルのオーナー役で「ウェストサイド物語」のリタ・モレノが久しぶりにスクリーンに登場。
  • アルコール依存症、レズビアン、盗癖など、様々な問題を抱えた彼女たちの様子と同時に、南米のそのとある国の経済的な貧困さ、子どもを産んでも里子に出さざるを得ない母親たちの苦悩も並行して描いていくところがもう一つの見所。
  • 女優の顔ぶれは華やかだが、養子縁組や代理母出産といった生殖産業ビジネスに焦点を当てた社会派のセイルズならではの問題作。
《プレゼントのお知らせ》
「ドリーマーズ」「カーサ・エスペランサ」の劇場招待券を、それぞれ5組10名様にプレゼント
〒107-8066 TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ  「ドリーマーズ」劇場招待券 または 「カーサ・エスペランサ」劇場招待券 プレゼントの係
いずれかご希望の作品名と、住所・氏名・職業・年齢・電話番号・番組への感想をお書きになってハガキでご応募ください。
7/30(金)消印有効。 当選者の発表は発送を持ってかえさせていただきます。
「シュレック2」「バレエ・カンパニー」 2004年07月20日
線
シュレック2 7/24(土)公開
  • 3年前にアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した「シュレック」。 その続編で前作のラストで結ばれたシュレックと姫(フィオナ姫)が結婚報告のために、姫の王国に里帰りするという展開。 この王国というのが、そのままハリウッドという設定。
  • 「美男美女のハッピーエンド」にこだわる国王は、シュレックが醜い緑色の怪物なのでショックを受ける。 そこで密かにシュレックに刺客を差し向け、亡き者にしようとする。
  • その殺し屋として「長ぐつをはいたネコ」が新キャラで登場し、シュレックの仲間のドンキーと対決。 ネコの声をアントニオ・バンデラス。ドンキーの声はエディ・マーフィ。 この2人の丁々発止のセリフのやりとりが最高の笑いどころ。
  • シュレックの声は、マイク・マイヤーズ。 姫はキャメロン・ディアス。 姫の父親をモンティ・パイソンのジョン・クリース。 王妃をジュリー・アンドリュース。 姫の夫の座を狙う王子にルパート・エベレットという錚々たる顔ぶれ。 アニメを見ていることを忘れて、声優のキャラクターが前面に出てくる。
  • また、この王国がハリウッドのパロディになっているので、ロード・オブ・ザ・リングやスパイダーマンなど、最近のヒット作のパロディが山盛り。 これももう一つの見所。 子供向けというよりは、映画好きの大人向けの作品。
バレエ・カンパニー 7/24(土)公開
  • 大ベテランのロバート・アルトマン監督の新作。 実在のバレエ団のダンサーたちの日常をありのままに描写したドキュメンタリータッチのドラマ。
  • 主人公の若いバレリーナを演じるのがネーヴ・キャンベル。 スプラッタ・ホラーの「スクリーム」シリーズでおなじみのスター。 実は、彼女は女優になる前はバレリーナという経歴。 その経験を生かして、ダンサーたちの世界をリアルに伝える映画を作りたいと、彼女が自分で原案を練りアルトマンに持ち込んだ。
  • ネーヴ・キャンベルのほかに登場するプロの役者はたった2人。 一人はキャンベルのボーイフレンド役を演じるジェームス・フランコ。 スパイダーマン(の親友役)で人気急上昇中の若手。 もう一人はバレエ団の芸術監督を演じるマルコム・マクダウェル。 それ以外の登場人物は振り付け師も含めて全て現役のダンサーたちで、「ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴ」に在籍するメンバー。
  • ドラマチックなストーリーはないが、間に挿入されるバレエの演目の一つ一つがドラマチックな見所になっている。 とりわけすばらしいのがネーヴ・キャンベルが踊る「マイ・ファニー・バレンタイン」のシーン。 野外劇場で踊っていると雨が降り出し風が吹きすさぶ中、観客は一人も立ち去らずに傘を差しながら、最後までダンスを見守り、ブラボーを贈る。 いかにもアルトマンらしい外連見たっぷりの見せ場。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 |
▲ ページ上部へ

 Copyright© 1995-2024, TBS RADIO,Inc. All Rights Reserved.