―ドラマが決まったときの感想を教えてください。
原作にはないドラマオリジナルキャストということで、自分で役を作れるというのはやりがいがありますし、スタッフさんからも「期待しています」というお話もいただいたので、とても嬉しかったです。僕はどちらかというと喜劇的な役柄が多いので、それをうまく出していけたらなと思いました。そして、個人的には長年付き合いがある、孝太郎くんが主演のドラマに出演したいという夢も叶って、本当に嬉しいことだらけでしたね。
―第1部(1〜5話)と第2部(6〜11話)で作りが変わることについてはいかがですか?
1つの連続ドラマで2つの大きなストーリーを入れるというのは面白いなと思いました。普通は1つの大きな物語を軸に展開していくと思いますけれど、2つの事件を出演者のみなさんが同じ役でやっていくというのは斬新だなと。また個人的には第1部はスローテンポで始まって、第2部から早くなっていく展開も好きですね。
―手島雄一郎を演じるうえで気を付けていることはありますか?
ないです(笑)。逆に言うと、何も気を付けないようにしています。手島はドラマオリジナルなので、自分発信のものを皆さんに届けたいと思っているんです。ルールや決め事をしてしまうと役が狭まってしまうので、現場に行って動けるところは動いているという感じです。どの監督さんも多少のセリフの変更は受け付けてくださいますし、“ありかな?”と思ったことはやっていますね。役作りをするのではなく、逆に役を自分に近づけて持ってくるというイメージです。
―共演者のみなさんの印象を教えてください。
やっぱり孝太郎くんと共演できたのは嬉しいです。休み時間も一緒にご飯を食べたりして、照れくさいですけど、「僕がいつか真ん中に立つようなことがあったら、また一緒にやりたいね」という話をしたりもします。まあ、ドッキリも仕掛けられましたけど(笑)。原田いずみ役の江口のりこさんともお付き合いがあって、クールビューティーなのに破天荒な役を演じられてすごいなと思います。グループ広報室のみなさんでは、室井滋さんと何度か共演したことがありまして、最初の本読みの時も隣の席だったので、冗談を言い合ったりしました。山崎大輔さんとは初めてですが、舞台をやられている先輩なので、勉強になることが多いですね。森崎ウィン君をいじるのも楽しいです(笑)。また、岡本玲さん、中西美帆さんのどちらかと付き合えたらいいなと思っていますが、どっち派かは隠しておきます(笑)。
―ご自身で「心に毒を持っている」と思うことはありますか?
僕は八方美人なので、そういう部分では毒を持っているということではないでしょうか?逆に言うと、毒がないと八方美人ではありませんからね。ただ、僕は十六方、さらには三十二方を目指しています。八方だとまだ“面”ですが、三十二方だと“立体的”になるので、そこまでの美人を目指したいと思います。と、こういうことを言っていることがすでに毒ですね(笑)。
―視聴者の方にメッセージをお願いいたします。
第2部は原田いずみの怖さを感じていただいて、もしかしたら自分の目の前に起こるかもしれないという、その“毒”の怖さを楽しんでいただきたいと思います。僕の演じる手島は相変わらずの手島ですので、そちらも合わせて観ていただけたら嬉しいです。