1998年2月9日〜8月17日(全26話

あらすじ:

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第1話(1998年2月9日放送)

 諸国漫遊から帰った黄門さま(佐野浅夫)一行は、水戸で平和な暮らしをしていた。 しかし、ある日飛猿(野村将希)たちが碁らす伊賀の柘植の里から、瀕死の忍びがやって来る。
忍びは黄門さまに伊賀の領民を救って欲しいと言い残し、息を引き取った。
 黄門さまは助さん(あおい輝彦)格さん(伊吹吾朗)八兵衛(高橋元太郎)と共に伊賀へと旅立つ。
 伊賀では奉行の繁田九郎兵衛(原口剛)が病弱の城代、安西篤之亮(小笠原弘)に取って変わろうと悪事を画策していた。
 そのために苦しめられるのは罪の無い頒民たちだった。その上、伊賀上野衆の忍び重左(縢堂新二)が 繁田に与し、年貢の取立などを手伝っているため、人々はより一層つらい思いをしていた。
飛猿は、重左に手を引くよう頼むが、重左は聞く耳をもたない。重左の妻沙耶(藤田佳子)はかつて飛猿とは恋仲だった女。
 飛猿は複雑な心境だ。
 繁田は自分の野望のため、伊賀に着いた黄門さまを、亡きものにしようと企てる。 繁田の企みを探ろうとした女忍び霞(松原佑奈)が重左に捕まった。 重左は霞を囮に黄門さまを誘き出そうとするのだが……。


第2話(1998年2月16日放送)

 黄門さま(佐野浅夫)一行は高野山に着いた。弘法大師が開いたこの山は黄門さまも参詣を楽しみにしていた。
 一行は参道の近くにある茶店の女主人、おしげ(長山藍子)の家に宿泊することになった。
 一方、お銀(由美かおる)と飛猿(野村将希)は高野紙問屋の若旦那、幸太郎(ひかる一平)とお夕(上野めぐみ)が土地のならず者に絡まれているところに出くわした。揉みあっているうちに幸太郎が突き飛ばした一人が死んでしまう。驚いた幸太郎たちはその場から逃げるが、お銀たちは、それがならず者たちの仕組んだ罠だということを見破っていた。  幸太郎が死んだと思った男は死んではいなかった。ならず者たちは、鬼引四郎兵衛(三角八朗)の子分たちだ。四郎兵衛は高野紙の横流しを企む代官の荒坂武太夫(内田勝正)の手先で、荒坂は、幸太郎を罪に陥れて、父親の徳右衛門(峰祐介)を脅し、私腹を肥やそうと企てているのだ。
 さて、幸太郎が逃げた先はおしげの店だった。おしげは幸太郎が商売に身が入らないことをなげいていたが、人を殺したという話に驚いた。おしげは幸太郎の父、徳右衛門に事情を説明に行く。実はおしげこそ、幸太郎の母親だったのだが…。


第3話(1998年2月23日放送)

 黄門さま(佐野浅夫)一行は堺に着いた。かつては外国との貿易で栄えこの街は、鉄砲鍛冶でも有名だ。黄門さまたちは、包丁鍛冶の岩吉(長門裕之)と知り合った。
 岩吉もかつては鉄砲鍛冶だったが、今は包丁専門だ。平和な時代に人殺しの道具である鉄砲は作らないと、きっぱりと鉄砲作りは止めてしまった。その志やよしと、黄門さまは感心するが、岩吉がたいへん頑固なことを知ってあきれてしまう。
 岩吉にはおしも(牛尾田恭代)という一人娘がいた。おしもは岩吉の弟子の新助(西川弘志)と将来を誓いあう仲だ。しかし、岩吉は二人の仲を認めようとしない。新助が、やっと一人前の鉄砲鍛冶になったのに、自分が作らないと決めた鉄砲を作っているのが気に入らないというのだ。
 黄門さまが、岩吉と若い二人の仲を取りもとうとするが、岩吉は決して首を縦に振らない。そうなると頑固さでは人に負けない黄門さまにも意地がある。二人を一緒にさせるまでは堺を立ち去らないと言い出した。
 さて、そのころ堺奉行の池上九郎兵衛(中村孝雄)がおしもに目を着けていた。商人の渡海屋玄六(歌澤寅右衛門)を通して、おしもを奉公に差し出せと、岩吉に強く迫る。岩吉に断られた渡海屋は、おしもを誘拐しようと企てるが…。


第4話(1998年3月2日放送)

 黄門さま(佐野浅夫)一行は、三次に着いた。黄門さまは名物の三次人形を見ようと、おみね(梶三和子)の仕事場を訪ねる。おみねから、昔の殿さまの人々の幸せを願う気持ちが、人形作りを通して今も伝えられていることを聞き、黄門さまは喜んだ。
 おみねの仕事を手伝っている、お照(梓真悠子)という優しい娘が、佐一(伊吹康太郎)という青年と恋仲だということも知って、黄門さまは微笑ましく思ったが、二人の父親同士がどうしようもない犬猿の仲だと分かり驚いた。
 お照の父、千蔵(頭師孝雄)と、佐一の父、万助(新克利)は仲の良い幼馴染みだったのだが、子供の頃のある事件がきっかけで、仲違いをしてしまった。それ以来顔を合わせるのも嫌うほどで、おみねもほとほと手を焼いているという。  千蔵と万助はそれぞれに芝居小屋を営んでおり、仕事の上でも張り合っているので、さらに始末が悪い。お照と佐一が一緒になるなどもってのほかだ。
 万助の小屋では新しい芝居の稽古が始まった。出しものは講釈師・神田昇伯(うえだ俊)演出、市川凡之助(高松しげお)ら出演による「水戸黄門漫遊記」。これが、実物とはかけはなれたひどいもので、黄門さまも、助さん(あおい輝彦)、格さん(伊吹吾朗)も驚くやら腹が立つやら。
 ところで、千蔵は万助に負けたくない一心で、評判の悪い権兵衛(出光元)から借金を重ねていた。権兵衛は町奉行の阿部兵五郎(山本紀彦)と共に千蔵、万助の小屋をつぶし、遊廓を作ろうとと密かに企んでいる。
 権兵衛は万助の小屋に火を放ち、千蔵に罪を被せようとする。お照には父親を助けたければ、阿部のものになれと脅迫する。
 さて、黄門さまは阿部たちを芝居小屋に誘き寄せた。始まったのは「水戸黄門漫遊記」。自分の悪行が目の前で演じられるのを見て、阿部は怒りだすのだが…。


第5話(1998年3月9日放送)

 黄門様(佐野浅夫)一行は広島に着いた。八兵衛(高橋元太郎)は有名な牡蛎を食べることを楽しみにしていたが、黄門様は、この地方で盛んな筆作りを見学したいと考えていた。
 黄門様は青丹屋宗平(草川祐馬)の仕事場を訪ねる。宗平の妻、多恵(福家美峰)の妹、百合(有沢妃呂子)の熟練の技に黄門様は感心していたが、宗平が黄門様を榊幽斉という一心流の棒術の達人と人違いしていることに気付いた。
 幽斉はかつて藩の中で行われていた不正を正すため、建白書を出した人物だが、それが受け入れられず二十年も行方不明になっている。
 しかし、その後も次席家老、木島源十郎(大門正明)と勘定奉行、武宮勘太夫(伊藤高)そして、商人の両国屋(外山高士)によって不正は続いていた。
 門馬秀臣(大橋吾郎)と額田辰之助(黒田隆哉)は木島たちの悪政を暴こうと機会を伺っていたが、宗平から幽斉が戻ったと聞き、早速黄門様のもとを訪ね、力を貸して欲しいと申し入れる。黄門様は、しばらく幽斉に成り済まし様子を見ることに。血気盛んな門馬たちには、あせって武力に頼らないようにと釘を刺すのだった。
 しかし、木島の屋敷で茶室開きが行われることを知った門馬たちは、悪人たちを撃とうと忍び込んで失敗。飛猿(野村将希)に危ういところを助けられた。
 さて、黄門様たちは宴の余興に呼ばれた芸人に扮して屋敷に潜り込んだ。そのことに気付いた木島は、黄門様たちに斬りかかるが…。



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