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インタビュー

上戸彩さん(金子みすゞ(本名:テル)役)

ご出演が決まったときの感想を聞かせてください。

お話をいただいたのは1年ほど前なのですけれど、こうして実現する今を本当に幸せに思います。 石井プロデューサーに「彩の代表作を作りたい」とおっしゃっていただいて、すごく気合いが入りました。 ふだんの自分のことも愛してくださるし、仕事をしている「女優」としての自分のこともすごく考えてくださる

インタビュー

石井プロデューサーのお仕事だったので、何がなんでもやりたいと思ったんです。脚本家・清水暁美さんの書き上げてくださった「金子みすゞ」を、1シーン1シーン、一言一言を大事に魂を、心を込めて、見てくださる皆さんに伝わるように、わたしの代表作として届けられるよう、悔いが残らないように全力で頑張りたいと思いました。

台本を読んで、どう感じられましたか?また、役作りについても聞かせてください。

すごく切なくなるお話だと思いました。一人ひとりの登場人物が濃く描かれていて、つらくて切ないストーリーではありますが、家族の暖かさが感じられます。
あえて役作りをせずに、なるべく気持ちだけで勝負できるようにしようと思いました。よけいなことは考えず、お芝居というより、自然とみすゞの気持ちになって、ありのままの自分の気持ちを出せるところまで到達したいと考えたんです。

演じてみて、改めて「金子みすゞ」という女性をどう思われましたか?

インタビュー

改めてかわいそうな人なんだと思いました。こんなに波乱万丈な人生を送っている人は、なかなかいないと思います。
わたしは演じているときは役に入ってしまうのですが、なかなか素の自分に戻れなかったです。事前にたくさん本も読んで、ていねいにリハーサルもして本番に臨んでいるので、

みすゞの気持ちに入り込んでいたので、OKが出た後も「やった!」という気持ちになかなかなれませんでした。祖母のウメさんに「やっぱり正祐さんが好きなんだ」と告白するシーンがあるのですが、涙が止まらなくなってしまって、リハーサルを中断させてしまったんです。そのくらい、テルに感情移入しているんだ、と感じることが多くありましたね。

正祐役・今井翼さんとは初共演とのことですが、感想はいかがですか?

今井さんには、以前音楽番組で初めて声をかけていただきました。自信がなくて緊張していて、ブルブル震えていたわたしに「いい曲ですね」と言って下さったのがすごく嬉しくて、緊張をほぐしていただいたんです。それからずっとテレビなど拝見させていただいていましたが、周りの皆さんと違う空気と言いますか、今井さんにしか出せない雰囲気があって、大好きです。すごくステキで、さわやかな方だなと思っていて、本当に正祐さんそのもののようで自然に演じることが出来ました。

「金子みすゞ」の詩について、どのような印象をお持ちですか?

どれを見てもすごく女性らしくて、やわらかくて優しい詩だな、と感じます。石井プロデューサーに「誰がほんとを」という詩の書かれたファイルをいただいたのですが、みすゞさんの人生を知った後にその詩を読むと、なんだかみすゞの人生を書いてあるような気がして、優しさの中に切なさと悲しさが見えてきて、

インタビュー

人によって捕らえ方がぜんぜん違う、でもどこか暖かくなるような詩だなと思っています。 それとドラマの中にも出てきます「海の魚はかわいそう」という詩が、ほっと笑ってしまう、心を暖かくしてくれるようなところがあって好きです。本当にあげたらきりがないのですが、「あかるいほうへあかるいほうへ」「こだま」などは、誰もが経験したことだと思うんです。その時に感じた心の痛み、友だちを傷つけてしまった痛みがすごく共感できます。

金子みすゞさんの詩の中で好きな詩はどれですか?

どれもあたたかさがあって好きなんですけれど、優しさに溢れた「こだまでしょうか」、これが一番好きです。 みすゞさんの詩には「あたたかさ」というものがたくさん詰まっていると感じますね。

メッセージをお願いします。

わたし自身、このドラマで好きなのはやはり正祐さんとのシーン、娘であるふさえとのシーンです。自分の命に代えても娘を守りたいと思うみすゞの気持ちや、どうしても一緒になれない正祐さんとの空気感が切なく伝わったらいいなと思っています。
みすゞの人生を改めて勉強させてもらって、たくさんの温かさをいただきました。出演者もスタッフも、そしてセットもすごく豪華で、プレッシャーも感じましたが、学ぶこともたくさんありましたし、素敵な出会いもたくさんありました。そんなわたしたちの素敵な作品を、どうぞ見届けてください。

インタビュー

  • 金子みすゞ:上戸 彩
  • 上山正祐:今井 翼
  • 桐原稲彦:松村雄基
  • 金子ウメ:奈良岡朋子
  • 上山ミチ:高島礼子
  • 上山松蔵:西郷輝彦
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