美術セットを紹介する第5回目は
いよいよ明かされた
“開かずの間”を紹介します。
第5話で、矢神家一族の関係の一端がついに明らかになってきました。
今は亡き康之介の養子だった佐代は、実は康之介の元愛人。
しかも同じ養子だった勇磨は康之介と佐代の間にできた息子。
とんでもなく、ただれた関係です。
腐ってぐちゃぐちゃな関係です。
確かに康之介の実の娘、祥子からしたら、たまったものではありません。
母親を苦しめた愛人とその息子を兄弟にさせられたのだから……。
そんな矢神家一族の関係も気になりますが、
「美成すセット」的に注目したいのは、やっぱり“開かずの間”。
ついに矢神家の遺産が収められた“開かずの間”が日の目を見たんです。
そこで今回は“開かずの間”のこだわりを美術さんに聞いてきました。
まずは、こちらが“開かずの間”のドア。
第1話で楓がこっそり忍び込もうとして、牧雄に止められたドアです。
「2Fにあるということで開かずの間の前の廊下は1Fの廊下に比べて陽が入るように窓を設置しています。また扉の対面には、和室の大広間に繋がるように、洋骨から和骨に切り替えて畳廊下が見えるようになっています」
ふむふむ。全体の屋敷の構成も考えて、“開かずの間”は作られていたんですね。
「開かずの間の中に関しては、矢神家の人々が集まりさまざまな場所で骨董品を見ているので、俯瞰から見た画が面白いように、吹き抜けの棚で仕切りました。また吊り棚があったり、梁がむき出しになった蔵のような部屋にしています」
確かに矢神家の人たちが、いろんなところでお宝を見ています。
伯朗も母、禎子の遺品を波恵から渡されていました。
ほかにも、いろいろなものが収められています。
中にはこんな招き猫まで。
もしかしたら矢神家に幸運をもたらしたお宝!?
そんな妄想もふくらみます。
次回はこだわり満載のダイニングルームとリビングルームの秘密に迫ります。
どうぞご期待ください!