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【DunkJ】JAPAN BASKETBALL LEAGUE

“跳べ!羽ばたけ!”実況コラム 小笠原亘アナウンサー

2008年02月25日
レラカムイの冒険〜来季への羅針盤〜
「他のチームが10数年かかってやっている事を我々は1年でやろうとしている。」東野HCのこの言葉こそ今年のレラカムイのすべてだ。
8勝25敗(2/24現在)これを良くやっていると思うかどうかはファンの自由だ。ただNBAを見てもエクスパンションで新たにできたチーム、1980年に創設されたダラスマーベリックスの最初のシーズンは15勝67敗。最近では95年のトロントラプターズでも21勝61敗。勝率はそれぞれ、.183であり.256である。それがレラカムイは勝率.242(2/24現在)。
しかもわずか8敗しかしていないアイシンにも黒星をつけている。トヨタだってわずか1勝。ましてや日立と東芝は勝てていない状況を見ればその8勝の価値はおのずと分かるだろう。

バスケットボールは屋内競技であるが、雪国の移動ともなればスムーズには行かない。空港へ向かうまでの交通機関はマヒし、いざ飛び立つ段階でも天候待ち…。
先週の東京遠征は実に8時間もかかっての移動だったそうだ。それも今シーズン初めての経験。新しいチームはとにかく仲間とのコミュニケーションも重要だ。だが雪が降ればそう簡単に「ノミニケーション」とはいかない。
しかし東野HCは笑顔で話す。
「最近やっとね…。」ALL JAPAN(天皇杯)以降、2勝10敗だが、10敗のうち3点差以内が6試合、しかも残り0秒で落としたゲームもある。
先週DANK・Jで中継したトヨタ戦も終盤追いついての11点差だった。勝敗以上に、差は確実に縮まっている。
「バスケ界の人間国宝」折茂は衰えぬスタミナでシュートを決め続け、「ファンタジスタ」桜井は‘世界基準’のPGとして日々進化をし、「NCAAチャンピオン」ウィリアムズはメンバーに世界レベルを見せ、ニュートンはゴール下から「熱く」チームに喝をいれる。このビッグ4に加え「地元」野口の左腕には、マスター折茂の‘フォース’が宿り始めた…。

JBL1stシーズンもあと2戦。月寒アルファコートドームには、‘最後の冒険’に挑むレラカムイメンバーの雄姿と、東野HCの描く‘来季の羅針盤’が見られるだろう。
さあ、「DANK・J」今週はトヨタと東芝の試合を中継します。お楽しみに。