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【DunkJ】JAPAN BASKETBALL LEAGUE

“跳べ!羽ばたけ!”実況コラム 小笠原亘アナウンサー

2007年11月20日
黄金世代
「黄金」この時の意味は「貴重で価値のあることのたとえ」と辞書には書いてある。
「黄金の…」とはよくスポーツの分野では使われる表現だが、ついにバスケ界でも使われるような新人たちがJBLに入ってきた。

彼らは黄金世代、ゴールデンエイジと呼ばれ早くから注目を集めていた。そして今年の8月、U-24ユニバーシアード大会で佐古や折茂が準優勝して以来のベスト4という快挙を成し遂げた。
その中心は勿論、竹内公輔&譲次だが今週(11/17)中継した東芝の石崎・菊地、トヨタの正中・岡田というルーキー達も魅せてくれた。
石崎は小田原での第1戦、94-94、残り24秒。誰にパスを出すかと思ったら、時間いっぱいボールをキープし自分で決めにいった。結果は外したが、スミスが押し込み96-94。残り0秒での劇的な勝利を演出。菊地は渡邊拓馬との初マッチアップ、強気に点を取りにいき23ポイント、ディフェンスでは渡邊を7点に抑えた。正中は第2戦、キャンベルに代わり見事なゲームコントロール、石崎を上回るアシストを記録。
岡田はここ最近リズムに乗れていなかったが、東芝を突き放す3Pを3本沈めた。(岡田はどうやら中継があると活躍をする選手らしい…)特に岡田の3Pレンジはとにかく広い。ライン1m後ろから平気で打ち、決めるのが魅力だ。

スポーツがメジャーになるきっかけは様々あるが、最大にして最高の関心はオリンピックに出場すること。
残念ながら北京の出場も逃し、1976年モントリオール以来の歓喜の瞬間はまだやってこない。しかし、2012年のロンドンではこの「黄金世代」が36年ぶりにやってくれるはずだ。ひょっとすると、その前の2010年の世界バスケ(@トルコ)で日の丸をつけた彼らの姿が見られるかもしれない。
「強気」で「クレバー」で「個性的」、そして「仲良し」。何よりも世界と互角に戦える彼らがJBLを変える日も今シーズン中にもあるかもしれない。