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【DunkJ】JAPAN BASKETBALL LEAGUE

“跳べ!羽ばたけ!”実況コラム 小笠原亘アナウンサー

2008年02月13日
DEAD OR ALIVE
74−70。
その4点が今シーズンの両チームを分けるかもしれない。プレーオフ争いも残り6試合。
11勝17敗で並ぶ日立と東芝。三菱電機が貯金3でプレーオフ圏内の4位をキープ。ただし、今後の日程を考えれば、連勝も連敗も十分に考えられこの試合をとれば、残り3週を全勝で貯金1。逆にこの試合を落とせば、借金が7となり全勝しても5割ラインには届かない。

試合は第3ピリオドを終了し、東芝2点リードで残り10分。インサイドを支配し始めた日立に対し、スミス・伊藤俊亮のファールがかさみ苦しい状況の東芝。ましてやおとといの福井のゲームで、第4ピリオドだけで38点を取られ、同じ展開で逆転を許した悪夢がよみがえる。
しかし今日は違った。小野、町田、加々美の3Pシュートがいいところで飛び出し、ゲームを託されたベテランPG節政が絶妙な菊地へのアシストパス。フリーとはいえ落とせばコーネルのリバウンドから速攻で逆転も許しかねない状況で菊地が決める。しかし本当に勝負を決めたのは、節政であり北だった。共に13年目35歳の同期。チームの将来をルーキー石崎・菊地に自分たちにダブらせながら、じっとサポートに回った2人だ。

試合後、娘と話す節政に聞いてみた。「たまたまですよ。」と笑って振り返った節政だが、五十嵐のファールを誘いカウントワンスロー。土壇場での4点差。再び2点差となるも、ファールゲームで北のフリースロー。
かつて「和製ジョーダン」と言われた男が今シーズンは怪我に泣く。「ウチのダンナが・・・」と放送席にいつも遊びに来てくれる恵子夫人が無事に女の子を出産。パパになった北がフリースローを決めプレーオフ進出へ生き残った。そういえば試合前に、五十嵐が言っていた。「子供が産まれた北さん要注意ですね。」小野HCも「両ベテランを乗せないこと。」プレータイムが短くなってもこの時期に来てその存在感は増している。
しかし試合を決めたのは節政・北の両ベテランであるが、2人を含めた小野・町田さらには伊藤・加々美のベンチプレーヤー、チーム力の勝利だ。DANK・Jレギュラーシーズン中継も残り3試合。うち東芝のゲームを2試合放送します。

最終週、東芝がトヨタを破りプレーオフに進むのか?まだまだ目が離せないDANK・Jをお楽しみに。
最後に、2月1日の中継で試合が最後まで放送出来なかったことをお詫びいたします。申し訳ありませんでした。