あらすじ

第5話[最終話]の振り返り

(写真)

1945年8月、マンザナー収容所のラジオから、アメリカ軍が広島に新型爆弾を投下したとのニュースが流れる。長吉(中井貴一)は日本へ帰したしづ(寺島咲)さち(川島海荷)の身を案じながらも、日本は降伏することなく必ず持ち直して勝利すると信じる。その数日後、日本が8月15日にアメリカへ無条件降伏した報告を受けるが、マンザナー収容所の日系人たちは信じられないでいた。がしかし、録音された天皇の玉音放送を聞き真実だと知ると、皆ただ黙るしかなかった。そして、長吉は悲痛に顔を歪めていた。
それからの平松家は、日本へ帰るべきか、屈辱を受けながらアメリカで生きていくかの選択を迫られる。アメリカに忠誠を誓い軍に入った一郎(草彅剛)の死を無駄にしないよう、しのぶ(仲間由紀恵)次郎(松山ケンイチ)はアメリカに残ることを決意する。そして次郎は、しづとさちの安否が気になるとも(泉ピン子)に、長吉と一緒に日本へ帰ることを勧める。ほどなく、長吉とともが日本に帰国することが決まり、ともが日本への帰り支度をしていたとき、次郎が畑で倒れている長吉を発見。長吉は、自ら命を絶っていたのだった。

長吉が亡くなったその日、収容所で一緒に暮らしていた小宮弘(中尾明慶)から、平松家へ一通の手紙が届いていた。アメリカ軍へ入隊し、通訳として沖縄へ赴任していた弘からの手紙には、沖縄で偶然、さちと出会ったことが記されていた。
その頃、沖縄のさちは親戚ともはぐれてしまい、一人ぼっちでいた。さちを心配する弘は、同じ日系二世として力になってあげたいというと、しづが暮らしている広島へ行きたいと懇願する。それから数日後、弘の計らいにより、さちは弘と共に広島へと向かう。そして、広島に到着して二人が目にしたものは、焼け野原となった広島の街だった。
変わり果てた広島で、しづが入院している病院をなんとか突き止め、約3年ぶりに再会を果たしたさちとしづ。弘は「しづのケガがよくなるまでこの病院にいなさい」と、幾らかのお金を渡し、一旦広島を離れる。たが、2人で日本で生きていこうと決意したさちとしづは、弘の言葉を無視して空襲がなかったと聞いていた京都へ向かう。
京都では、町医者を開業する菊池正行(大杉漣)千代(高畑淳子)夫婦に運よく拾われ、さちは京都で得意だった裁縫を活かし、着物を洋服にリフォームする技術を身に付ける。しかし、しづの具合は一向によくならず、2年後の夏に亡くなってしまう。さちが東京に仕事を見つけ、しづと共に上京しようと考えていた矢先だった…。

一方、終戦から3ヵ月が経ったアメリカでは、収容所が閉鎖されることに。収容所に入るとき、全てを処分した平松家は、行くあてがないまま立ち退きを強要される。平松家は山岸(大泉洋)の提案で、収容所の他の家族とともにシアトルのお寺に身を寄せることにする。
新しい暮らしが始まって半年が過ぎたある日、山岸がともに、一郎が所属した四四二戦闘連隊の凱旋パレードがワシントンで行われることを知らせる。山岸の言葉に、ともとしのぶ、次郎は、二つ返事でワシントンへ行くことを決めるのだった。
ワシントンへ着くと、ともは四四二戦闘連隊の凱旋パレードの中に一郎の遺影を掲げて行進する夏木(片岡愛之助)の姿を見つけ出す。ともは夏木に声をかけると、一郎は私の息子ですと夏木の後を追った。その後、パレードが終わった夏木に、ともとしのぶ、次郎は、戦地での一郎の活躍ぶりを聞かされる。

凱旋パレードにより、日系人だけで編成された四四二戦闘連隊の活躍がアメリカ全土に知られ、日系人もようやくアメリカ国民として認められるようになった……そんなある日、4年前に平松家の農場を買い取ったジェームズから、平松家に会いたいと山岸を介して連絡がある。過去に受けた屈辱の悔しさを胸に抱えながらも、ともと次郎、しのぶはジェームズと再会をする。するとジェームズは戦争前に長吉が持っていた農場を返したいと申し出るのだった。テキサス出身のジェームズは、四四二戦闘連隊の活躍やその部隊に一郎が所属していたことを知り、平松家にした過去の行為に謝罪し、昔のように農場を盛り立ててほしいというのだった。一郎の活躍が、しのぶたちに昔の暮らしを取り戻りしてくれたのだ。平松家は、再び生きる希望と明るい表情を取り戻すのだった。
 時は過ぎ、戦後から14年経ったある日、四四二戦闘連隊出身の日系人がアメリカ下院議員に当選したというニュースが流れる。ようやく日本人もアメリカ人と肩を並べられるようになったと、晴れやかな表情を見せるともだったが、それからほどなく、心筋梗塞で倒れて帰らぬ人となった…。

2010年8月。次郎(上條恒彦)しのぶ(八千草薫)は、一郎の息子・ケン(佐藤旭)がシェフを務めるレストランにさち(岸惠子)たちを招待する。アメリカと日本、それぞれの地で懸命に生きてきた平松家。家族とアメリカに悲しい想いを抱いて生きてきたさちは、長吉、とも、一郎、しのぶ、次郎たちの苦労を知ることで、そのわだかまりも解けた。そして、シアトルで眠る長吉、とも、一郎ら平松家の墓前で次郎としのぶに再会を約束する。99年前、ひとりの男が海を渡り、差別や戦争に翻弄されながらも作り上げてきた家族の、愛と絆が再び深まるのだった……。

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