スタッフ日誌 99年の日記〜ASSISTANT DIRECTOR〜

2010.11.01 アメリカ上陸に向けて

一人の男がいなくなりました。撮影がきつくて完全に逃げちゃいました。
撮影もクランクインして一ヶ月もたたないうちに…。
そして、激しいスケジュールをこなしながらの大捜索大会が始まりました。
携帯はつながらない。家にも帰っていない。彼はどこに行ってしまったのだろうか?
ある時、彼に一番近い制作スタッフから貴重な情報を得ることができました。
「あいつはブログをやっている」
もしかしたら、そこに何かヒントがあるのでは? スタッフルームに緊張が走りました。
ページにたどり着き、そして、パソコンの画面を覗き込むとプロフにある言葉に我々は呆然としました。

好きな言葉「男なら、心にブレーキ掛けんじゃねえ!」

彼は完全に、ブレーキを失った暴走列車となって、どこかに行ってしまったのです。
しかし、彼はブレーキを失いつつも自分のブログ閲覧チェックを、
逃亡した5分後にはしっかりしていたのです。
そして、まさに僕たちがブログを見ている数分前にもチェックしていました。
彼は生きている!
その数日後に、彼はとあるロケ現場にさりげなく登場しました。髪の毛は金髪で

「いやー、アメリカ人役が必要だって言われて、染めちゃいました」

そんな彼を、日本に置いて、アメリカロケに出発する日が近づいてきました。
約2か月にも及ぶスケジュールのアメリカロケ第一弾、しかも、4月11日に撮影本隊出発。監督先発隊が4月9日に予定されているにもかかわらず、日本での撮影は4月8日までやっていました。

日本では、本当に多くのエキストラの皆様に参加していただきました。
遅くなってしまいましたが、あらためまして、本当にありがとうございました。
皆様のおかげで迫力ある映像等が沢山撮影することができました。
放送をお楽しみください。

前にも書きましたが、メインスタッフは、ロケハン(ロケ場所探し)で撮影前に何度かアメリカに行っていっていました。
そこで、キャストやスタッフにアメリカへ渡る際の準備や、食事のことなどの情報を伝える義務がありました。
日系人収容所跡地での撮影は、日本食は無く当然遊ぶところなど皆無ですとか、泊まるモーテルにはインターネット環境は整っているとか、長期にわたり生活するために様々な情報を伝えました。
4月になり、日本ではだんだん暖かくなっていく季節になって、皆さんに聞かれたのは、アメリカはどうなの? 暖かいの? 寒いの?
その時、わたくしは即座に
「Tシャツ、短パンで大丈夫ですよ」
と自信満々に言ってしまいました。
この発言がアメリカに渡るキャスト、スタッフに多大なる迷惑をかける事になろうとは…。

次回「マンザナーの風」をお送りします。
※毎度申し訳ないのですが、「ヤツが来た!」はまだまだ先の話でした。アメリカ編のよきところで書きたいと思っております。

プロフィール
名前:坪井敏雄、所属:TBSテレビ
担当:チーフ助監督&2児のパパ
好物:ジャイさんが作った料理


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