放送内容
タイの「古代都市シーテープ」は6世紀頃から繁栄したドヴァーラヴァティー王国の都市。都市を築いたのはモン族と呼ばれる人々だった。彼らは仏教や自然の山を崇拝し様々な仏教遺跡を残した。世界遺産には「壕に囲まれた古代都市遺跡」や「聖なる山の洞窟遺跡」「巨大仏塔」などが登録されている。現在も発掘調査が続き、ヒンドゥー教寺院や1700年前の埋葬跡など数々の発見が続いており、古代都市の全貌はまだナゾのままだ。
森に埋もれた古代遺跡
ドヴァーラヴァティー王国の都市シーテープの遺跡群は1978年に発掘調査が始まるまで森に埋もれていた。壕に囲まれた円形と長方形のエリアからなる都市を築いたのは、モン族の人々だった。6世紀頃から600年間の繁栄を続け独特の文化を生んだのだ。
聖なる山の洞窟遺跡
聖なる山「カオ・タモーラット」の山頂付近に世界遺産の洞窟遺跡がある。そこは1400年前に作られた洞窟僧院。自然の岩に仏陀や仏塔の浮彫りがある。古代都市を作ったモン族の人々は仏教や自然の山を崇拝していたのだ。
発掘された仏教遺跡
古代都市で不思議な遺跡が発掘された。遺跡を担ぐようなポーズをした小さな像だ。これは「ヤクシャ」というインド神話の鬼神。仏教に取り入れられシーテープに伝わったのだ。インドネシアのボロブドゥール寺院のような巨大仏塔も発掘されている。