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2024218日放送

フェラーラ、ルネサンスの街とポー川デルタ 〜 アドリア海の大デルタが育んだ古都

放送内容

イタリアの北部・アドリア海の沿岸に、広大なデルタ地帯が広がっている。全長650kmのポー川が運んだ土砂が河口付近に堆積し、美しい風景を作り出した。このデルタ地帯を治めた豊かな都市が、フェラーラだ。ポー川を利用した水運で栄え、15世紀にはあのヴェネツィア共和国とも肩を並べる力を誇っていた。ルネサンスの理想都市と呼ばれた古都の魅力に迫る。

古都を支えた大デルタ

イタリア最長のポー川のデルタ地帯。東京23区がすっぽり入るほどの広さだ。絶景の沿岸部には汽水湖があり、紀元前から塩づくりが行われてきた。湖畔には「小さなヴェネツィア」のような、交易商人の町もある。

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湿地を大改造

16世紀のポー川デルタは、ほとんどが湿地だった。この地を領土としたフェラーラは、デルタを埋め立て、広大な農地を作り出した。ここで麻や小麦などを栽培し、フェラーラは発展を遂げたのだ。

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ルネサンスの理想都市

フェラーラは、約500年前の都市計画によって、一から築かれた街だ。幅の広い直線道路や、整然とした秩序のある街並みは、当時のヨーロッパでも最先端のもの。それこそが、ルネサンスの理想だった。

写真:放送内容

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