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20231022日放送

ブルゴーニュのブドウ畑の景観 〜 世界最高峰のワイン ブドウ畑の四季

放送内容

フランス・ブルゴーニュ地方にある「黄金の丘」に帯状に開拓された、50キロに渡るブドウ畑では、それぞれの区画を「クリマ」と呼んでいる。
道を隔てた隣同士でもクリマが異なると、地質や日の当たりなど自然や気候条件が違うため出来上がるワインの味わいも異なる。そのため1つのクリマで採れた葡萄のみで1銘柄のワインを作るという独自のシステムを用いている。
この歴史的な区分けは何世紀にもわたって受け継がれ世界でも最高級といわれるワインを生み出している。

ブルゴーニュの夏から冬へ

晩夏、ブドウの収穫で畑は年に1度の大賑わい。最高峰のワインになる果実が素早く丁寧に手で摘み取られる。秋は紅葉の絶景「黄金の丘」が出現し、冬には裸の葡萄の木が一休み。しかし収穫後すぐ、生産者は来年に向けての準備を始めていた。

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隣り合う畑で異なる味のワイン

畑の地質・日照など自然条件の違いによってワインの味わいが違うことから1つの区画の葡萄のみで1銘柄のワインを作り、評価・格付けするブルゴーニュ。この地の複雑な地層こそがブドウに個性を与えているのだ。

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ワインが生んだ富

ミサ用のワインを生産していた修道士たち。区画ごとにブドウの味が異なると気づき畑を細分化する生産スタイルの礎を築いた。15世紀にはワインの収益で運営される病院も出来、病人の水代わりとなったワインは、街や人を富で潤おした。

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ブルゴーニュ 芽吹きの春

長い冬を終え春が訪れる5月、一気にブドウの木々が緑に芽吹く。養分を集中させるため余分な芽を摘むなど細かい手入れが続く。花が咲き、実が育ち、夏に向けて熟していくブドウ。最高のワインを生むために最も重要なのは、収穫タイミングの見極めだった。

写真:放送内容

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