放送内容
日本海から、白山連峰の険しい山々を越えた先にあるのが、庄川のほとりに生まれた岐阜県の白川郷だ。庄川沿いには、他にも富山県・五箇山の菅沼や相倉と言った集落もあり、この3つの合掌造り集落が世界遺産に登録されている。山に囲まれたこの地は、冬は雪に閉ざされ、陸の孤島と化したため、秘境の地と呼ばれていた。今回は、春夏秋冬の絶景をはじめ、特別な許可を得て、高精細8Kカメラを搭載したドローンで撮影。日本の原風景に迫った。
燃える秋
11月初旬に訪れる白川郷・五箇山の秋。ブナ、ナラ、モミジなどが一斉に色づき、合掌集落全体を包み込む。息をのむような季節の移ろい…そんな絶景を、高精細8Kカメラをドローンに乗せて撮影した。
3mの豪雪
日本海から吹く冷たく湿った風が、この地に大量の雪を降らせる。1年で最大5m近くも雪が降ることもある、日本有数の豪雪地帯だ。そんな白川郷・五箇山では、雪が降ったあと、高さ12mの合掌屋根の上で、雪下ろしが行なわれていた。
命をかけた峠越え
五箇山では、江戸時代に年貢や物資などを街まで運ぶため、山越えの峠に街道が作られた。冬、雪が積もる中でも越えたという険しい峠は、〝人喰い谷〟として恐れられ、時に死者が出る事もあったそう。そんな命を懸けて通った、いにしえの街道に迫る。