放送内容
インドネシアは世界有数の火山地帯。プレートの境目に位置しているため火山活動が活発なのである。ウジュンクロンは、ジャワ島の西端にある半島の森とその北に浮かぶ火山島を含む国立公園。1883年にも地球の気候変動にも影響を与えた超巨大噴火を起こし、大津波が発生した。それから140年が経ち再び2018年に大噴火。繰り返す噴火で周辺の自然は壊滅状態になりながら、驚異的な再生力を見せ復活を遂げていたのである。
激変する火山島
ジャワ島の西に浮かぶアナククラカタウ島は世界の火山学者が注目する火山島である。近年では2018年に大噴火したばかり。島に上陸してみると標高330mあった山が吹き飛ばされ、200m以上低くなっていた。火山島は噴火を繰り返し激変しているのである。
140年前の超巨大噴火
アナククラカタウ島は140年前にも超巨大噴火があった。それは高さ40mもの大津波を起こし、対岸のジャワ島の森を襲う。ジャングルの木は根こそぎ倒され壊滅状態に。その森に足を踏み入れてみると、森は見事に復活し多くの貴重な生き物が戻ってきていた。
ジャワサイ最後の生息地
ジャワ島の森も世界遺産に登録されている。それは絶滅が危ぶまれているジャワサイの存在が大きい。森に暮らすジャワサイは、津波で数を大幅に減らした。しかし保護活動により現在では75頭が確認されている。ウジュンクロンはジャワサイの最後の生息地である。