放送内容
番組25年で初撮影の国アルバニア。南東ヨーロッパ、バルカン半島にある小さな国だ。国土の7割が山岳地帯にも関わらず、古くから交易の都市が栄えてきた。今回の世界遺産には2つの歴史ある町が登録されている。どちらもオスマン帝国下で繁栄を遂げ、都市の中心にそびえる城が特徴的だ。断崖の城と、「千の窓の町」と呼ばれる不思議な町並み。知られざる世界遺産の魅力をお届けする。
大渓谷に断崖の城
2400年前、川沿いの小高い丘に城壁が築かれた。山全体が難攻不落の城なのだ。その城内には今も昔も町が広がっている。細い路地に石壁と石畳。当時から変わらない町の中へ…。
千の窓の町 誕生の秘密
ベラット城の断崖を支えるかのように赤い屋根の町がある。白い壁に同じ形をした窓がいくつも並ぶ景観から「千の窓の町」と呼ばれている。斜面の限られた土地に家がひしめく不思議な景観はどうして生まれたのか?
石の町と古代ローマ都市
もう1つの世界遺産の町ジロカストラは、大渓谷の斜面に階段状に家が並び立つ。そして、そのどれもが石壁で石葺きの屋根なのだ。この町が生まれたきっかけに、滅びてしまった古代ローマ都市の存在があった。