放送内容
運河沿いに19基の風車が立ち並ぶキンデルダイク。国土の1/4が海抜0m以下というオランダではかつては大量の風車が見られたが、こんなに数多く残るのは今ではキンデルダイクだけになった。ラインの支流に囲まれた湿地は10世紀ごろから干拓が始まり排水ための風車も導入された。国の花チューリップの栽培も風車が干拓に一役買ったからこそ広まった。風車はずっと風車守りと呼ばれる番人が住み管理している。
オランダ最多!19基の巨大風車群
かつてオランダ中で見られた風車。19基も並ぶのは今ではキンデルダイクだけとなった。風車は低い土地の水をかきあげ運河に排出することで、300年もの間、洪水から村を守ってきた。
国土をつくった風車
湿地帯を干拓することで国土を広げてきたオランダ。ベームステルは400年前、風車によって大規模な干拓が行われ農地になった。オランダの国の花チューリップも土地ができたことで大規模栽培できるようになった。
300年現役!風車と生きる人々
風車は「風車守り」と呼ばれる人が管理している。風車を回すためには、まず風の方向に羽を回転させ、15mもある4枚の羽に帆を張ることから始める。風車自体が風車守りの家になっている。ずっと変わらず風車守りが風車を動かし、管理してきた。
今も続く!水との戦い
オランダを作ってきた風車も時代とともに数を減らした。技術の進歩とともに、その方法は、風車から蒸気で動くポンプへと変わり、やがて蒸気も電力で動くポンプ場へと変わった。しかし今も水との戦いは続いている。キンデルダイクの風車も現役で動く。