放送内容
タイ北部に13世紀末造られたスコータイの都がある。「ほほえみ」の国と言われるタイはスコータイから始まった。1辺が2kmという巨大な都にはいくつもの人工の池が造られた。
今は柱が残るのみの建物に安置された何体もの仏像は、みな朝日の昇る方角を向いている。周辺に残る巨大な仏像も見どころだ。世界遺産となったのは南北に並ぶ3つの重要な都市。ドローンで空中散歩しながら、仏教国タイの礎を築いたスコータイの都市を巡る。
水を操った王国
スコータイの都は山の近くに造られた。それは山から水を引いて生活用水にするため。都の周りにお堀を巡らせ、内側には大きな人工の池をいくつも造った。都で使った水は周囲の田んぼに流すとこの地は豊かな米どころとなった。
ほほえみの国タイのルーツ
「ほほえみの国」と呼ばれるタイ。それはスコータイにルーツがある。2代目のラームカムヘン王が今も使われるタイ文字を作った。そして都の外にも多くの仏像を作り、国教ともいわれる仏教を広めたのである。
迫る!強大な敵
建国から200年余り、南に興ったアユタヤ王国が迫ってきた。スコータイは防御のための都市を造ったが時すでに遅し。アユタヤに併合されてしまった。しかしスコータイの伝統は今もタイに息づいている。