放送内容
今回は4Kと8Kカメラ、ヘリとドローンによる空撮を駆使し知床の四季の絶景を捉えた。ダイナミックな半島の地形やその成り立ちにこだわった内容となっている。冬にシベリアから流れ着き半島を取り囲む流氷。巨大な溶岩ドームが山頂を形作る羅臼岳。火山活動で山頂が崩落した硫黄山。温泉や硫黄が噴き出す海岸線。半島全体が紅葉に覆われた秋の絶景、そしてヒグマやシャチなどの動物たち。こうした絶景が知床の一年を彩っている。
空から見る秋の知床
10月半ば、初冠雪の翌々日にヘリコプターでとらえた映像。フロントにショットオーバー(防震装置)4K、サイドは8Kミラーレスカメラを搭載、知床連山の白い雪と半島を覆う紅葉が同居する貴重な瞬間を撮影することができた。
火山が生んだ断崖と滝
知床半島は火山活動から生まれた。海底が隆起した地層と火山が生み出した地形が入り混じっている。中でもカムイワッカの滝は硫黄山から流れ出る温泉が直接海に流れ込むという珍しい絶景。今もなお火山活動は続いているのだ。
冬の流氷が産む豊かな海
1月の終わり、はるかシベリアから流氷が知床半島に到達する。流氷は堰き止められやがて半島を覆い尽くす。流氷の下にはプランクトンやクリオネ、クラゲなどの小さな生き物、魚も多い。流氷が運んできた栄養素から始まる豊かな海だ。
海に見る夏の知床
夏になるとシャチの集団が羅臼沖に姿を見せる。マッコウクジラやミンククジラ、イシイルカの群れもいる。海の中ではウニが昆布を食べ、魚たちが昆布の下で抱卵している。知床の海が豊かな証拠だ。秋には鮭やマスが遡上のため姿を現し、それをヒグマが狙う。