放送内容
ボスニア湾沿岸、土地が隆起する現象が地球上で最も顕著に現れている地域が世界遺産となっている。スウェーデンのハイコースト、フィンランドのクヴァルケン群島。1万年前まで氷河の重みで沈んでいた地殻が隆起する珍しいリバウンド現象が見られる。今も1年に9mmも土地が上昇し、両国では国土が拡大し続けている。海の中にあった土地が山になったり、氷河が刻んだ模様が島になったり不思議な地形ばかり。
海が消える!奇妙な島
フィンランドのクヴァルケン群島は「洗濯板」のよう。細長い島々が無数に、しかも規則正しく平行に並んでいる。それは氷河が海底の土砂を押して作ったものだった。
高くなった海岸線
スウェーデンには山の中腹に丸い石がたくさん転がる場所がある。それは昔の海岸線が上昇したところ。そのため、ハイコースト「高い海岸線」と呼ばれるようになった。
巨大氷河とリバウンドする大地
大地の上昇は1万年前まであった氷河が消えたことと関係があった。大地のリバウンドと言われる。ハイコーストの標高296mの山も隆起によって海から現れたものだった。
遺跡も家も上昇
氷河が消えてから海岸線に住んだ人々。彼らの遺跡も今では15km内陸に移動してしまっている。それは現在、海沿いに住む人々の生活にも影響を与えていた。