放送内容
ニュージーランドの南島にある「テ・ワヒポウナム」は、巨大氷河の雪山からフィヨルドの海まで続く広大な自然遺産です。標高3724m、ニュージーランドの最高峰マウント・クックが聳えるサザンアルプス山脈は太古の地殻変動で生まれました。山頂付近の大氷原からは140もの氷河が流れ落ちます。「テ・ワヒポウナム」は、先住民マオリの言葉で「宝石のあるところ」。貴重な自然を残した、まさに絶景の宝庫です。
氷河が生んだ絶景
氷河が起伏にとんだ地形と絶景を生みました。サザンアルプス山脈の急斜面を下るフォックス氷河には、アイスフォール(氷の滝)や氷のトンネル。さらに氷河の侵食で生まれたフィヨルドには、580mの落差を誇るサザーランド滝。まさに壮大な景観です。
地殻変動が生んだ!山脈
標高3000mの大山脈を生んだのは2000万年前から続く地殻変動でした。2つの海洋プレートの衝突で大地は今も押し上げられているのです。毎年1cmずつ隆起するサザンアルプスは、氷河の侵食がなかったら、もっと高い山脈になっていたといわれています。
ペンギンが暮らす!原始の森
フィヨルドには世界でも珍しい“森の妖精”と呼ばれるペンギンがいます。生息数は推定3000羽。絶滅の危機にあるフィヨルドランドペンギンです。彼らは南半球の冬、8月から11月に、天敵のいない森で子育てをし、やがて海に帰っていくのです。