放送内容
世界最大の島グリーンランド。島の大半が北極圏に位置し、ほとんどが氷に覆われた大地です。でも、この島には4000年以上も前からイヌイットの人たちが暮してきました。今回の世界遺産は、そんなイヌイットの狩場。なんと氷河からフィヨルドの海まで235kmにも及ぶ文化遺産です。訪れたのは短い夏のひと時。過酷な冬とは対照的に、穏やかで美しい絶景が広がっていました。
全長4kmのトナカイ狩り
季節移動する獲物に合わせ、イヌイットは狩場を変えてきました。夏の狩場は内陸部。雪解けの水をたたえる美しい湖のほとりです。全長4kmに及ぶ、トナカイ狩りのシステムとは?
235kmの狩場
狩りの舞台は、とても広大です。真っ白な氷の大地の先端から、無数の湖の点在する渓谷、そして穏やかなフィヨルドの海にまで及んでいます。海の狩猟に欠かせない、カヤックの巧みな技術は必見です。
フィヨルドのオオカミ
フィヨルドに面した小さな村サルファングイットには、陸と海の狩猟の伝統が今も残されています。美しい海から釣り上げたのは、オオカミのようなアゴを持つ大魚。レバーから胃袋まで、余すことなく頂きます。