放送アーカイブ

2019825日放送

スケリグ・ヴィヒール 〜 大西洋に浮かぶ 断崖の孤島

放送内容

ヨーロッパの西の果てにあるアイルランド。大西洋に浮かぶ断崖の島があります。それが「スケリグ・ヴィヒール」です。1年の7ヶ月以上は海が荒れるためアクセスできない絶海の孤島。その島の頂上に不思議な建物が並ぶ遺跡があります。建物は全て石造りで、独特なドーム型。12世紀頃まで人が住んでいました。なぜ過酷な環境に人が暮らしていたのか?なぜ不思議な建物が造られたのか?そのナゾに迫ります。

遺跡の正体とは?

遺跡の正体は、実はキリスト教の修道院でした。島に修道院が開かれたのは7世紀。俗世を捨て禁欲を追い求めた修道士たちが、厳しい修行を行っていたのです。驚くことにモルタルなどの接着材を一切使わず、石を積んだだけでドーム型の建物を築いていました。

写真:放送内容

孤島のサバイバル術

泉も川もない岩だらけの島で、修道士たちは自然の地形を巧みに利用して雨水を集めていました。また断崖の島で土地を確保するため、数百年かけて石垣を築き平らな土地を生み出し、畑もつくっていたのです。

写真:放送内容

西の彼方へ

修道士が西の彼方に浮かぶスケリグ・ヴィヒールを目指した理由は、キリスト教伝来以前からアイルランドに住んでいたケルト人の信仰とも大きな関係がありました。かつてアイルランドで花開いた独特のケルト修道院文化に迫ります。

写真:放送内容

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