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201977日放送

ムザブの谷 〜 水と緑!オアシス都市の秘密(アルジェリア)

放送内容

サハラ砂漠のオアシス都市「ムザブの谷」には世界遺産の5つの街があります。1000年前、涸れ川の谷に街を作ったのは、古代ペルシアからやって来た人々でした。彼らは涸れ川の地下に豊かな水源があることを知っていたのです。コツコツと堀った井戸は、現在3000あるといいます。さらに彼らは、雨が降った時にだけ流れる涸れ川の水を利用する水利システムも持っていました。ムザブの谷には砂漠で生きる知恵がつまっています。

1000年続く厳格な暮らし

ムザブの谷の5つの街は侵入者を防ぐため城壁で囲まれています。観光客が勝手に入るのは禁止です。ムザブに暮らす人々は、1000年にわたり厳格な教えを守ってきました。既婚女性が外出するときは、片目だけを出して、全身を白い布で隠さなければいけません。

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砂漠の栄養源ナツメヤシ

ムザブの谷は涸れ川に生まれたオアシス都市です。人々は街の周りに農園を作り、豊かな井戸水で、ナツメヤシを育ててきました。ビタミン、ミネラルなどが豊富なナツメヤシの実は、砂漠の栄養源です。天日干しすれば保存食にもなります。

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天才が愛したムザブの谷

現代建築の巨匠、ル・コルビュジェはムザブの谷を愛していました。素朴なカタチの街の建物に大きな影響をうけたのです。そしてモスクにそびえる塔・ミナレットや礼拝所の小窓をヒントに、代表作「ロンシャン礼拝堂」を完成させました。

写真:放送内容

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