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2019616日放送

標高1800m!天空の村と段々畑 〜 コンソの文化的景観(エチオピア)

放送内容

コンソのあるエチオピア南部は、日中40度にもなる高原地帯です。コンソに住む人々は400年ほど前にやって来て定住したと言われています。標高1800mもの山々、その斜面にびっしりと段々畑が築かれました。そうした段々畑の景観や独自の文化が認められて世界遺産となったのです。彼らの主食はチャガという「酒」で、毎日2回大勢集まって酒を飲む習慣があります。それも段々畑で採れた穀物を原料に醸造したものです。

段々畑の上に要塞の村

コンソの村は標高1800mの山頂に作られました。周囲を石垣で囲まれ、まるで要塞のよう。かつて遊牧民からの襲撃に備えたものです。村内には細い道が迷路のように広がっています。2000人ほどが暮らし、段々畑と村を行き来する農業で自給自足をしています。

写真:放送内容

キノコ形の家

コンソの家は独特です。キノコのような形の家が1つの世帯に5〜6棟建っています。壁は木と泥で作り屋根は草を葺いたもの。コンソの長の家もキノコ形の家が建ち並んでいました。その中にミイラを作るための家が。長が亡くなると乾燥させてミイラにするのです。

写真:放送内容

石垣と生きる

コンソの景観を形づくる広大な段々畑。それは400年に渡り人々が石垣を積み上げてできたもの。材料は畑から、地面を掘れば石がゴロゴロ出てくるのです。また段々畑は墓でもあります。コンソの人々は死ぬと畑に還るのです。

写真:放送内容

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