特集
オーストラリア東海岸スペシャル
10月5日は宇宙からも見える巨大な世界遺産、グレートバリアリーフ、そして10月12日の放送は広大な砂の島、フレーザー島と、2週続けてのオーストラリア東海岸特集です。長期にわたる船の上での取材を終えた井上大輔ディレクターに、特大スケールのオーストラリアの自然と、そこで出会ったクジラの話を聞きました。

その長さは2000kmにも及びます。

グレートバリアリーフはサンゴで形成されていて、さまざまな海洋生物の生活場所を提供しています。
─今回は2回にわたってオーストラリアの東海岸の自然遺産の紹介ですね。
井上ディレクター(以下、井上):はい。1回目は世界最大のサンゴ礁である、グレートバリアリーフです。
2回目の放送では、そこからさらに南にあるフレーザー島を紹介します。この島は、面積が香川県と同じくらいですが、全体が砂山なのです。

撮影中に近寄ってきた巨大なカスリハタ。ちょっと愛嬌のある独特の顔ですが、人なつっこいのです。
─どちらも、オーストラリアならではの雄大なスケールですね。まずは、グレートバリアリーフについて聞かせてください。
井上:オーストラリアの東海岸の沖合に横たわっているサンゴ礁です。サイズは南北に約2000kmと、日本がすっぽりと収まってしまうほどの大きさです。これまで紹介していなかった海洋生物や地形を取り上げ、新たに取材してきた映像でお送りします。
─今回のグレートバリアリーフの放送で、注目のポイントを教えてください。
井上:主役はミンククジラです。クレート・バリア・リーフには繁殖のためにミンククジラがやってくるので、その姿を撮影しました。とはいえ、広大な場所ですから、現地で実際にミンククジラに出会えるかどうかはまったくわかりませんでした。