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2019年2月24日放送
プランバナン寺院遺跡群

山がルーツ

プランバナンのルーツは山にあると言います。背後にあるムラピ山はこれまで何度も噴火を繰り返してきた活火山。ヒンドゥーの人々は山に神々が住むと信じ、山に寺院を建ててきました。そしてプランバナンも神々の住む高い山に見立てて作られたのです。

もう1つの巨大寺院

実はヒンドゥー教の王国が作ったプランバナンのすぐ近くに巨大な仏教寺院・ボロブドゥールがあります。仏教王国が同じ時期に作りましたが、当時は争いごとなど起きなかったといいます。2つの王国の友好の証として、似た装飾がどちらの寺院にもあったのです。

甦る200の塔

プランバナンのすぐ横で崩れた石を積み上げています。6つの塔の修復は済んでいますが、周りの224もの小型の寺院の修復はこれからなのです。膨大な数の石材から適したものを選び出し、1つずつ積み上げる。修復が完成するのはまだ先のことなのです。

インドネシアのジョグジャカルタにあるプランバナン寺院はヒンドゥー教の寺院です。それは9世紀、ジャワ島におけるヒンドゥー建築の傑作です。47mもの高さを誇るシヴァ堂を中心に6つの塔が立っています。壁にはヒンドゥーの神話の世界が描かれ、1000年前のものとは思えないほど細かな浮き彫りが残っています。今回、現地ドローンチームの協力を得て、高くそびえる塔を立体的に撮影しました。

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