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2018年11月25日放送
ホルトバージ国立公園

騎馬民族の技

1000年前にホルトバージを含むハンガリーの平原にやってきた騎馬民族。その子孫たちが今もこの地でタフな馬を育てています。ムチが風を切る音で群れを操り、馬を寝転ばせることもできます。

最古の羊

かつて騎馬民族たちが連れてきたラツカ羊。スクリューのようなツノを持つハンガリーの固有種です。現在その数は激減し、遺伝子を守るためにホルトバージで大切に育てられています。

国を支えた牛

ホルトバージで放牧されている灰色牛も固有種。その肉はかつて重要な輸出品でした。なんと西ヨーロッパの市場まで1000キロ以上もの道のりを、牛飼いとともに歩いて旅したといいます。

大平原のコミュニケーション

ホルトバージには独特のつるべ井戸があり、家畜たちの大事な水飲み場となっています。そのつるべを使って、牧童が遠くの仲間に合図を送っていました。なぜか女性のスカートをつるべに取り付けて天高く掲げる、その意味は?

ヨーロッパには珍しい大平原が広がるハンガリーのホルトバージ国立公園。1000年前、この一帯に騎馬民族がやってきて、牧畜を営むようになりました。その伝統の暮らしが今も受け継がれています。見事な馬術や固有の家畜たちを育てる牧童、ユニークなコミュニケーションの方法など、世界でここだけの草原の暮らしを紹介。大平原に沈む黄金の夕陽は圧巻です!

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