放送アーカイブ
2018年3月11日放送
鉱山の町ローロスとその周辺
国を支えた銅
ローロスで銅の鉱山が発見されたのは1644年。300年以上に渡って採掘され、10万トンもの銅が産出されました。その9割が海外へ輸出され、主な輸出先がデンマークでした。今回はデンマークでも撮影し、ローロスの銅がどのように使われたかを追いました。
冬だけの道
かつては整備された道もなく、陸の孤島だったローロス。町を支えたのは、冬にやって来る馬ゾリのキャラバン隊でした。凍った湖や川の上を通って、ソリをひいた商人が各地からやってきたのです。キャラバン隊が通った「冬の道」も世界遺産の一部です。
300年そのままの町
ローロスの家は丸太づくり。丸太の隙間に苔を挟み、屋根に土をのせ室内の熱が逃げるのを防いでいました。土地で手に入るものを最大限利用して寒さを凌いでいたのです。伝統家屋が今に残るのは、極寒の地ゆえ乾燥しているので、木が腐りにくいためでした。
ノルウェーの内陸部、かつては辿り着くのも困難だった辺境の地に、銅を採掘するために造られた町がローロスです。ローロスは過去にマイナス52℃を記録した、世界で最も寒い鉱山の町のひとつ。300年前からほとんど変わらない町並みが今に残り、立ち並ぶ伝統家屋は全て木造というヨーロッパでは珍しい景観が広がります。極寒の土地でどのように寒さを克服し、町を発展してきたのか?そのヒミツに迫ります。
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