放送アーカイブ

2017年9月17日放送
アツィナナナの雨林群

猛毒!青酸を食べるサル

マダガスカルだけに自生する、特別な竹の若芽を好んで食べるキンイロジェントルキツネザル。若芽は栄養豊富ですが、何と人の致死量を超える青酸が含まれています。彼らは、栄養を独占するために、特別な解毒機能を発達させていました。

水中洞窟で発見!絶滅した巨大ザル

1種類の原始的なサルから分かれ、6500万年の時をかけて約100種に進化したキツネザル。過去には体重80kg、体長1.5mにもなる巨大な種類もいました。その絶滅した巨大キツネザルの骨が、水中洞窟の奥に眠っていました。

トゲトゲの木に跳ぶサル

針のように尖ったトゲが幹を覆う木を寝床にするキツネザル、ヴェローシファカ。彼らが高く生長するトゲトゲの木を寝床にするのは、日光浴に適した木だから。体温調節が苦手な原始的なサルならではの特徴が、不思議な生態系を育んでいました。

“アツィナナナ”とは“東”という意味。島の東部に点在する6つの国立公園が「アツィナナナの雨林群」として世界遺産に登録されています。マダガスカルの東海岸に沿って連なる山脈と、海風が育む熱帯雨林。そこは、キツネザルの王国。キツネザルはマダガスカルにしかいない原始的なサルで、手のひらサイズから体長70cmの大型種まで、約100種もいます。独特の進化を遂げたキツネザルの不思議な生態に迫ります。

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