放送アーカイブ

2014年4月6日放送
シミエン国立公園

1500mの絶壁にすむヒヒ

シミエン国立公園の絶壁は1500mもの高低差があります。
ここにゲラダヒヒが住んでいます。
彼らは、昼間は崖の上の草原で食事をし、夜になると絶壁に戻りねぐらで身を寄せ合って眠るのです。

マグマ湖を生んだ大地の裂け目

4000m級の台地を生んだのは地球のエネルギーでした。
大地溝帯を生んだマグマが大地を押し上げ、さらに巨大噴火が起こったのです。我々は今も活発な活動を続ける、マグマの湖を目指しました。

ヒヒが話す!30の言葉

ゲラダヒヒを観察する研究者に同行すると、「ヒヒは話すことができる」といいます。
顔の表情や身振り手振りを駆使して、鳴き声で意思を相手に伝える独特の言葉。その数はなんと30にもなるのです。

エチオピアの標高4000mの山岳地帯に、切り立った崖が数十キロも続くのがシミエン国立公園です。隔絶された環境には、独自の進化を遂げた動物が暮らしています。
最もユニークなのが1500mもの絶壁に住むゲラダヒヒです。早朝、垂直の崖をリズミカルに登る彼ら。観察をしていると面白い生態を見せてくれました。
他にもヒゲのある巨大なワシや世界でも約400頭しかいないヤギの仲間など、彼らの最後の隠れ処となっているのです。