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2014年3月30日放送
敦煌の莫高窟 II

シルクロードが生んだ天女

シルクロードの中継点敦煌の莫高窟の壁画には東西文化の交流を思わせる。
異国の王が描かれたり、西域の絵描き書いたもの、中国人が担当したもの、その融和など。
飛天はインドの音楽神が中国で飛天となり日本では天女に。

東洋のヴィーナスの謎

砂漠に築かれた莫高窟には彫刻に向く岩はない。
そのため砂と綿を使い「塑像」を作るようになった。
塑像は彩色ができ、細かい表現もできるため、中国風の写実的な塑像が作られるようになった。

壁から大発見!隠された文書

20世紀初め、壁の中から小さな石窟が発見された。
その中は数万点もの古文書や絵画がびっしり。噂を聞きつけ世界中から探検家が訪れた。
中国語に精通していたペリオは、中でも価値の高い5000点をフランスに持ち帰った。

シルクロードの中継地点に生まれ、様々な文化の入り口だった敦煌の莫高窟。
石窟の壁画には東西の交流や文化の融合が描かれ、西域から入った仏教もここで中国風に昇華される。
千年に渡り花開いた莫高窟、20世紀初め、ある石窟の壁の中から小さな部屋が発見され、そこには数万点の貴重な古文書、絵画、仏像が隠されていた。
この発見がきっかけとなり、世界から探検隊が殺到。敦煌ブームが巻き起こったのです。