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2012年7月29日放送
コロンビア・コーヒーの文化的景観

なぜ、標高2000mの山奥で?

標高2000m、傾斜角40度にもなる急斜面で栽培されているコロンビア・コーヒー。
過酷な環境は、最高級のマイルド・コーヒーを生みました。
昼夜の寒暖の差、豊富な降雨量、ミネラルを含んだ火山灰の土壌、全てがコーヒーの味を高めるのに最適でした。

“赤いダイヤ”のハイウェイ

世界的なコーヒー需要の急増を背景に、“赤いダイヤ”と呼ばれたコーヒーの実。
コロンビアはコーヒー産業で得た富で国づくりを行います。
コーヒー豆を世界へ届けるために、険しい山を切り開きハイウェイさえも作ったのです。

進化するコーヒー豆

農家は力を合わせ、安定したコーヒー生産を行うため連合会を作りました。
その活動は多岐にわたり、世界最先端のコーヒー研究所も作られました。
そこでは、バイオテクノロジーを駆使して、より奥深い味わいと香りが追求されていました。

南米・コロンビア、アンデス山脈の奥深くに拡がる「コロンビア・コーヒーの文化的景観」。急峻な山間に、農家たちが100年かけて切り拓いたコーヒー農園があります。
最高級と称えられるコロンビア・コーヒー。
そのほとんどの工程は、家族経営で営まれる小さな農家たちによって手作業で行われています。
ある農家に密着し、収穫から出荷までを密着取材。コーヒー大国・コロンビアで一杯のコーヒーが生まれる源流を見つめました。