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2012年7月8日放送
スリランカ中央高原

まだらに浮かぶ森

標高2000メートルを越える高原に、不思議な光景が広がっていました。
大平原に小島のように点在する、“まだら模様”の森。
そこには、スリランカ固有のサルや食虫植物、寄生植物など、独特の生態系が育まれていました。

原始のサルを追う!

標高の高い森に暮らすホートンプレインズホソロリスは、50年間で数回しか目撃されていない幻のサル。
大きな目に細長い手足。彼らは“道化師”とも呼ばれる奇妙な姿をしています。
私たちは、夜の森へ足を踏み入れました。

太古のとんがり帽子

スリランカは、太古の大陸移動で生まれました。
インドとユーラシアが衝突し、その後インドから分かれたのです。太古の地形は、不思議な“とんがり帽子”のような山を生み出しました。そこは聖地となり、現在も巡礼者が訪れます。

熱帯の島国スリランカ。中央部の高原地帯には原始の森が広がります。
朝晩には氷点下にもなる苛酷な環境。そこに幻のサルといわれるホソロリスが暮らしています。
最初に発見されたのは1930年代。その後、数回しか目撃されていないというのです。
私たちは絶滅が危ぶまれる幻のサルを追い、森へと分け入りました。そこで出会った奇妙な動植物。
そして遭遇したホソロリスは、世にも奇妙な姿をした原始のサルでした。

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