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2012年6月24日放送
リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔

貴婦人と呼ばれた塔

テージョ川河口のほど近くに凛とした姿で佇むベレンの塔は美しい姿から貴婦人と呼ばれますが、その主な役割は要塞でした。
海洋技術に長けていたポルトガルは画期的な砲台を設けます。
ここから船乗りたちは航海に旅立ちました。

コショウがつくった修道院

ヴァスコ・ダ・ガマがインドから持ち帰った胡椒はポルトガルに巨万の富をもたらします。
その偉業を讃え巨大な修道院が建てられました。
修道院の内装は航海士たちが持ち帰った胡椒をはじめ、異国のモノで飾られました。

震災をのりこえた青いタイル

1755年11月1日、マグニチュード9という巨大地震がリスボンを襲いました。
高さ15mの津波が街をさらい、建物の9割が失われました。
そんな大地震から復興し生まれ変わった町を祈りを込めた青いタイルが飾ります。

ヨーロッパ大陸の最西端の国ポルトガル。
首都リスボンは大西洋に注ぎ込むテージョ川に面しています。地の利を生かしポルトガルはいち早く大西洋へと漕ぎ出しました。
向かった先はインド。その目的は胡椒を直接手に入れるためでした。国王の命を受けインドへ向かった冒険家ヴァスコ・ダ・ガマ。
彼がもたらした胡椒はポルトガルに史上空前の富をもたらしました。その偉業を讃えて建てられたのがジェロニモス修道院とベレンの塔です。

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