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2011年6月5日放送
地球史I : ケニア山国立公園

引き裂かれる大地

東アフリカで生まれた大陸の裂け目「大地溝帯」。
その火山活動がケニア山を生んだ。周辺では間欠泉なども見られ、地球のマグマの活動はいまだ続く。アフリカ大陸は将来、分断される運命なのである。

標高3500mの巨大草

赤道直下とはいえ高山では、朝と夜の寒暖差が激しい。
そこで出会った植物たちは、自ら巨大化したり、葉を羽毛のように変化させたりと、過酷な環境に適応するためさまざまな進化を遂げた。

赤道直下の大パノラマ

次第に空気は薄くなり、時にヒョウが振ってくる。
その先に待ち受けていたのは標高5000mの頂上からの遮るもののない朝日。
そして眼下に横たわる氷河の先に、大地溝帯の雄大な谷が見えた。

300万年以上前、大地溝帯を生んだ地下のマグマ活動によりアフリカ第2の高さを誇るケニア山は作られた。
今回撮影隊は標高ごとに変化する驚異の景観を撮影しながらその頂上を目指した。
ケニア山は赤道直下にあるにも関わらず、頂上付近には氷河を頂く。
さらに独自の進化を遂げて10メートルにもなる巨大な草、厳しい環境に生きる珍しい動物も。
長い地球の歴史が生み出したアフリカのダイナミックな自然を体感する。