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2011年3月6日放送
白川郷・五箇山の合掌造り集落
“結”がつないだ大屋根
先人たちの知恵と技の結晶ともいえる合掌造り。その象徴ともいえる茅葺の屋根は昔から“結”といわれる住民たちによる助け会いで守り継がれてきた。正三角形の巨大屋根。世界の建築者も賞賛する優れた構造の数々に迫る。
床下の秘密工場
合掌造りの床下で密かに造られていたもの…それは戦国の世に欠かせない火薬の原料、硝石だ。
五箇山では塩硝と呼ばれ、当時質、量ともに日本一を誇ったとされる。この塩硝が経済的基盤となり大きな合掌造りの建築を可能にした。
世界遺産に生きる
過疎化高齢化に悩む五箇山の相倉合掌造り集落。その集落に4年前若夫婦が戻って生活を始めた。そして、去年6月、村待望の赤ちゃんが誕生。
村中が喜んだ。人が生まれ、育ち、暮らしていくことで村は命をつないでいく。
岐阜の白川郷と富山の五箇山には、今も合掌造りの家々が静かに
身を寄せ合うようにたたずんでいる。
かつて陸の孤島とも秘境とも言われた人里はなれた山奥で、豪雪に耐え、長くて厳しい冬をしのぐため、その建物は建てられた。
地の物だけを使って、実に巧みに…。時代が移り変わっても変わることのない日本の原風景が残る合掌の里。
そこでは、昔ながらの暮らしにも出会うことができる。
日本最後の合掌造り集落その一年を追いかけた。
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