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2010年8月8日放送
メキシコシティーの歴史地区とソチミルコ
地中に消された大神殿
2000万人の大都市メキシコ市。現在はスペインの植民地だった名残りとしてヨーロッパ風の街並みだが、30年ほど前中心地の地下から古代アステカ帝国の大神殿が発掘された。
実はそこはアステカの都で広大な湖に浮かぶ島だった。
水に浮かぶ農園
アステカの都の人口は30万人を越えたといわれる。食糧問題に直面した彼らは、近くの湖を埋め立て、チナンパといわれる畑を作った。アステカは滅亡したが、その畑は今も現役で使われている。
心臓を抜かれた生贄
発掘されたアステカの神殿ではかつて生贄の儀式が行われていた。それは生きたまま捕虜の心臓を抜き神にささげる死の儀式。スペイン人の目には野蛮に映ったが、アステカにとっては、太陽が毎日昇ることを祈る大切な儀式だったのである。
メキシコの先住民アステカ人は、太陽の神に捧げるために生贄の心臓を捧げた。彼らは500年前にスペインによって滅ぼされ、その都は近代的なメキシコ市の街の下に眠るのである。11月のはじめに毎年行われる「死者の日」では、キリスト教の行事にアステカの伝統的な風習が溶け込んでいる。それはアステカの心が形を変えて現代まで生きた証だった。
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