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2010年5月16日放送
中央アマゾン保全地域群

水に沈むジャングル

アマゾン最大の支流ネグロ川流域に広がる世界遺産「中央アマゾン」は、雨が多く雨季には最大10mも川の水位が上がり、森の多くが水没します。
森が沈む川は魚たちが集まり、生き物たちの楽園となりました。

川に残ったイルカ

アマゾン川には海にいるはずのイルカがいます。
体長2.5m、水没した森の中でも巧みに泳げるように体が変化しました。
そのほか海にいるはずのエイやふぐなどもいます。
この海の生物が川にいるのはアマゾン川の形成過程が関係していました。

怪魚を育む川

大河アマゾンに生息する魚はざっと3000種。
その中には私たちが見慣れないグロテスクな魚がたくさんいます。
世界最大の淡水魚といわれるピラルクー、アマゾンの代名詞とも言うべきピラニアを求めて奥地へ入ります。

南米ブラジルを貫いて流れるアマゾン川。
およそ1100もの支流を持つ大河は流域面積世界一を誇ります。
長さ6500キロとも言われる、その中ほどに南米最大の自然保護区「中央アマゾン保全地域群」があります。
雨季のアマゾン川の氾濫で流域の熱帯雨林は独特の生態系を形成、モザイク状に広がる沼や湖は、巨大な淡水魚ピラルクーや、カワイルカなどの哺乳類、肉食の怪魚ピラニアなどアマゾンならではの生き物の生息地。
その生き物の生態、そして流域の人々の暮らしに迫ります。
さらに番組はアマゾン川の河口で起こる逆流現象「ポロロッカ」を撮影。
アマゾン川の驚異の世界を自然現象の側面からも紹介します。