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2009年12月13日放送
ホローケーの古い村落

年に一度の秋祭り

ホローケー村に伝わるぶどうや農作物が実る秋を祝う収穫祭。
しかし、最近はぶどうも採れなくなったがそれでも村をあげての伝統行事として続けられている。その秋祭りの模様を紹介する。

昔から暮らすサボーおばあさん

かつてはぶどうや農作物を収穫し、自給自足で暮らしていたが、夫を亡くした今わずかな年金と昔から伝わる刺繍の手わざでみやげ物をつくり細々と暮らしている。おばあさんは、村に伝わる伝統の民族衣装と歌を披露してくれた。

村に生まれた女の子ビボルちゃん

7歳のビボルちゃんはホローケー村に生まれる。
お父さんはみやげ物店を営むが、鶏を飼ったり少しでも昔の自給自足に近づけた生活を目指している。
都会は嫌い、この村が好きというビボルちゃんは秋祭りの日、おばあさんから譲り受けた民族衣装を着て歌と踊りを披露する。

ハンガリー一美味しい村と呼ばれるホローケー。
山間にひっそりとたたずむ集落は、700年前から変わりません。
木と土壁で造られた民家…。
村人が昔ながらの暮らしを続けている家並みは、世界でも数少ないことからホローケーは1987年世界遺産に登録されました。
しかし、登録から20年、急速な時代の変化によって、村の人口は36人までに減りました。
その暮らしぶりも変わりつつあります。
昔のままの生活を続けるおばあさんと、これからを担う幼い女の子。
二つの世代の村人を通して、伝統を守り伝える、小さな集落の今を見つめます。

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