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奇山秀水の世界

奇山秀水…中国で絶景を表す言葉ですが、まさに武夷山のための言葉です。奇妙な形をした岩の数々、その間を縫うように走る渓流。天遊峰（てんゆうほう）という巨大な岩の頂から、雲海に抱かれた雄大な景観を眺めることができます。

4000年前の人の「墓」

武夷山の切り立った絶壁にできた穴に古代の謎が眠っています。穴の中から発見されたのは、およそ4000年前の舟形をした棺。どうやって高さ数十メートルもある絶壁に棺を運んだのか、いまだわかっていません。

ウーロン茶のふるさと

武夷山はウーロン茶が誕生した地。古くから銘茶の産地とされ、ときの皇帝に献上されてきました。遠くヨーロッパにも武夷山の茶は伝わり、茶の文化は世界へ広がっていったのです。

渓谷に雲海が広がる山水の世界。奇岩が立ち並び、その間を川が大きく曲がりくねります。この絶景を眺めるため、多くの人が840段にも及ぶ長く急な階段を登っていくのです。
武夷山の自然が生み出したものにウーロン茶があります。銘茶の産地として古くから知られ、今も100グラム15000円という高級茶が売られています。
また武夷山には4000年にも及ぶ人の歴史があります。多くの謎が秘められた古代人の墓が発見され、朱子学が生まれたのも武夷山でした。
人と自然が作り上げた絶妙の調和…それが「複合遺産」武夷山です。

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