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2009年3月1日放送
アンコール

9世紀から600年間、君臨した石の帝国・アンコール。王朝で最も有名な寺院が、アンコールワット。12世紀ヒンドゥー教の寺院として建設されました。

歴代26人の王たちが建設した、いくつもの"石の寺院"が今に残ります。タプロームは発見された当時の様子をそのままの状態で保存されている寺院。

遺跡の壁面には一面に"浮き彫り"がほどこされています。中でも、1000年以上も昔に建立されたバンテアイスレイ寺院には、当時の繊細な彫刻が今も鮮やかに残り、「アンコールの宝石箱」と称えられています。

インドシナの密林に600年もの間、君臨した石の帝国・アンコール王朝。歴代の王は、即位する度に石の寺院や王宮を建設したのです。現在、アンコールに残る遺跡は数百に及びます。遺跡は繊細な彫刻で埋め尽くされています。王の姿やヒンドゥーの神、豊かな市民の暮らしぶりなどが彫り込こまれ、そこからは当時の人々が何を考え生きてきたのかが伝わります。2001年、日本の調査チームがバンテアイクデイという寺院から274体の仏像を発見します。この仏像はアンコール王朝の歴史を大きく変えてしまうのです。

アンコールの遺跡は1000年近くたった今もメッセージを私たちに語ってくれるのです。

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