今回のメイン舞台は法廷。半年前に起きた「主婦ブロガー殺人事件」の裁判が行われ、烏田(からすだ)はその担当検事。アクの強い人物で、検察側の証人として出廷するミコトに、ご都合主義的な証言を押し付けるが…。
僕が演じるのは“烏田”という名前の検事ですからね、周りからも「白いものも黒くしてしまう」と言われている男です。わかりやすい悪役だし、女性を敵に回すタイプ。視聴者の皆さんから嫌われる方向で演じました(笑)。
裁判シーンは烏田が一人で延々しゃべることも多くてちょっと大変でしたけど、現場はとても明るくて楽しかったです。市川実日子さんとは初めてご一緒しましたが、よく笑うし、面白い方ですね。石原さとみさんをはじめ皆さん、ゲストの僕ともちゃんとコミュニケーションを取ってくださって、とても居やすい現場でした。
僕は普段から役に何かしらイタズラすることがあるんです。ストーリーとはまったく関係ないところで、その人間のクセのようなものを一つ入れるっていう。今回も烏田の表情にちょっとだけ(笑)。
それと、裁判というとなんとなくとっつきにくいとか、かたいイメージがあるんじゃないでしょうか。僕は傍聴した経験はありませんが、今回の裁判シーンでは事件と直接関係のないやりとりが行われたり、予期せぬ方向にことが進んだりします。演じながら「実際にこういうことが起こるんだろうか。起こってもおかしくないだろうし、そうなったら興味をそそられるな」なんて、いろいろ想像しましたね。何が起こるかわからない裁判シーン、ぜひご注目いただければ!