毎週金曜 よる10:00〜放送

生方のメッセージ

写真

イルミネーションの街を、笑って歩く、亜紀と生方。
と、一台のバスを見て、

生方「『成田行き』、だって。行っちゃおうか、この勢いで、海外まで」
亜紀「行ってみたい?」
生方「まずトルコのカッパドキアで気球に乗るじゃん?それからアマゾンで川を下って、ワニと格闘して、スウェーデンで、世界で一番綺麗な満月を見る!」
亜紀「世界で一番の満月?」
生方「そう。スウェーデンでは、海に映った月の道を、『モンガータ』って呼ぶんだってさ」
亜紀「海に映った、月の道……」
生方「……その道を歩いていくと、ここじゃない別の世界に行けそうな気がしない?」
亜紀「(その世界を想って)……」
   ×   ×   ×(フラッシュ)
弓子「あの家に、あなたの居場所はもうないわ」
   ×   ×   ×
生方「亜紀さんは?」
亜紀「え?」
生方「どこに行って、何がしたい?」
亜紀「私は……」
   考えて、立ち止まる。
亜紀「……出てこないや。この十三年間、お母さんしかやってこなかったから」
生方「……」
亜紀「……それでもね。毎日ちょっとずつ、大事な何かを積み上げてるつもりでいたの。いつか、あったかくて、大きな何かに繋がる気がして」
生方「……」
亜紀「でも、全部思い上がりだった。ただ子どもたちにつらい思いをさせてしまっただけで(涙ぐみ)……私は、母親になっちゃいけなかったのかも」
   思いがこみ上げる亜紀。
生方「(その頬をぬぐう)」
亜紀「(見て)」
生方「……本当に俺と行かない?」
亜紀「(え、と)……」
生方「月の道でも何でも……亜紀さんの見たいもの見せてあげるから」
亜紀「……」
生方「未来がどうなるとか、保証はできないけど……」
   亜紀を真っ直ぐ見つめる生方。
生方「でも俺は、絶対に泣かせたりしないから」
亜紀「(揺れてしまう)……」
   生方に少しずつ近づいていく亜紀——。
   とその時、亜紀のバッグのスマホでアラームが鳴る。
   『ツリー点灯式』の年間スケジュールが作動した。
   スマホをバッグに入れる…と、どんぐりが目が入る。
亜紀「(はっとして)」
   どんぐりを手に取る亜紀。
亜紀「……」
   ×   ×   ×
そら「仲良し家族だものね」(6話)
   ×   ×   ×
   ネックレスを渡して微笑んだ和樹。(1話)
   ×   ×   ×
   息をのむような夕日を見つめた四人家族。
亜紀「……あの子たちの幸せ、絶対に守ってあげようね」
   と、微笑みあった健一と亜紀。(1話)
   ×   ×   ×
亜紀「(打たれて)……ごめん。……あの子たちは、やっぱり私の体の一部だから」
生方「……(微笑み)亜紀さんは、いいお母さんだよ」
亜紀「(見て)」
生方「お母さんの帰りを、あの子たちはきっと待ってるよ。……ほらっ(と笑顔)」
亜紀「……(小さくうなずく)」

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