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ハーメルン事件捜査報告書

最終報告書

容疑者は、山梨県朝霧村在住の宮瀬礼子(52)と、宮瀬の息子・生方航平(28)。共犯での犯行であることが判明、両名を逮捕した。なお、被害者の子供たちは宮瀬の自宅におり、全員無事。

逮捕後の取調べ

自供によると、一人目の被害者・山口光輝ちゃんは宮瀬が連れ去った。
宮瀬は1年前から認知症を発症。子供と遊ぶのが好きな宮瀬が、病院からの帰りに光輝ちゃんを連れ帰った。生方はすぐに返そうと一旦は思ったが、被害者が母親にネグレクトされており、「自宅に帰りたくない」という被害者本人の発言と、宮瀬も子供といると元気な様子を見せていたため、生方は宮瀬に子供の面倒を見させることにした、と供述。

二人目以降の被害者は、全て生方による犯行。犯行理由はかつての自分に重なって見えたことから。かつて宮瀬から虐待を受けていた生方は、愛して欲しいのに、愛してもらえない。逃げたいのに、逃げられない。そんな被害者たちがかつての自分に見え、助けてあげたかった。と同時に、母親たちに子供が目の前から消えてしまったらどんな思いをするか気づいてほしかったと供述した。

一方、逮捕後、宮瀬は刑事たちに「うちの子は寝相が悪くて、すぐ毛布をはいでしまう。だからかけ直してやらなきゃいけないから大変」と繰り返し話しているとのこと。宮瀬の手には、かつて生方が愛用していた毛布を握り締めて離さないという。当初、「全て単独での犯行」だと、宮瀬をかばう言動が見られた生方は、捜査員からその事実を聞き、泣き崩れたことを最後に報告する。
歪んでいても、矛盾していても、それも愛の形、ということだろうか。

※なお、これまでの被害者と同じ・湾岸エリアに住む阿相俊介くん(5)が何者かに連れ去られるという事件が発生、直ちに鋭意捜査したところ、俊介くんの父親・阿相武文(54)による便乗犯であることが判明。人身売買容疑で追い詰められた阿相が、ハーメルンの名を借りて阿相の妻・阿相寛子さんから逃亡資金をせしめようという魂胆だった。阿相を緊急逮捕したことも併せて報告する。

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