溝端淳平さん(松宮脩平役)のコメント

(写真)
『赤い指』への出演依頼があったときの感想をお聞かせください。
『新参者』の撮影中から、阿部寛さんをはじめとする共演者の方やスタッフの方たちと「またやれたらいいね」と話していた作品なので、願いが叶ったようですごく嬉しかったです。
僕が演じる松宮脩平の尊敬する伯父・隆正役で山?努さんがご出演なさるということも聞いて、ますますプレッシャーを感じましたが、撮影が始まるのを本当に楽しみにしていました。
加賀恭一郎役・阿部寛さんとの久しぶりの共演はいかがですか?
先日、プライベートでも一緒に舞台を見に行かせていただいたのですが、クランクイン初日から親しくさせていただいています。『新参者』では“犯人ありき”のバランスもあったような気がするんですけれど、今回は、加賀と松宮の“従兄弟同士の身内話”も絡んでくるので、「どのようなバランスで演じるか」ということについては、阿部さんともじっくりお話させていただいた上で取り組ませていただいています。阿部さんは、とても尊敬できる器の大きな方ですし、今回も胸を借りるようなつもりで思い切りぶつからせていただいていますね(笑)。前作以上にコミュニケーションを密にとれて、いい関係で撮影に臨めているんじゃないかと思います。
撮影中、「難しいな」と感じたことがあれば教えてください。
松宮を演じる僕としては、やっぱり「加賀さんとの距離のとり方」が難しかったです。『新参者』以前の、まだ“わだかまりのある2人”の関係性を演じなくてはならないですし、最初のうちは原作を強く意識しすぎてしまったこともあって、距離感がつかめずに戸惑いました。阿部さんのことを「加賀さん」ではなく「恭さん」と呼ぶのも、なかなか慣れませんでしたし…(苦笑)。
ですが、監督ともお話した結果、とにかく今回は「若さゆえの生意気さ」を意識して、加賀さんに対して「真っ直ぐ噛みついていこう」と決めたので、そういった『攻めの姿勢』が芝居に出ていたらいいなと思います。
前回からのメンバーとしては、黒木メイサさんも出演していらっしゃいますよね。
僕とメイサちゃんは、『赤い指』出演者の中で、唯一の20代なんです。だから、今回もガッツリ絡みたかったんですけれど…今回は同じ撮影シーンがほとんどなくて、すごく寂しかったなぁ。でも、一日だけ撮影日が重なった日には、どちらからともなく“膝カックン”を仕掛け合って遊びました(笑)。
加賀隆正役・山崎努さんとのご共演はいかがでしたか?
山崎さんとは共演シーンも多かったのですが、もう本当に緊張しました。初めてご一緒させていただいたのですが、山崎さんは迫力もオーラもすごい方なので、正直なところ、どんなことをお話していいのかわからず、ほとんど話しかけることができずに終わってしまいました。今思えば、いろいろとお伺いしてみたいこともあっただけに、非常に残念です。またいつかご一緒させていただけるよう、「僕も頑張らなくては」と思いました。
最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
華やかな番組がひしめくお正月に、この作品は“勝負”をかけることになると思います。非常に深く、繊細な内容を扱った作品なので、一見「お正月には不釣り合いなドラマ」だとお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、こういった時期にこそ放送する意味のある作品なんじゃないかと思って、いつも以上に気を引き締めて真剣に演じました。
『新参者』では明かされなかった、さまざまなエピソード…例えば、「加賀さんの生い立ち」や「松宮が刑事を目指した理由」なども描かれているドラマなので、ぜひお見逃しなくご覧いただきたいです。

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